台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

台湾で沖縄の「組踊」

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 沖縄県立芸術大学の公演が台湾の国立台北芸術大学で行われるのは、2016年10月に次いで2度目となりました。「組踊」が披露されるのは今回が初めてとなります。プログラムを通じて、地謡がすべて女性というのは大変珍しいことだそうです。新しい試みを、台湾の観衆に披露したことになります。

www.okinawatimes.co.jp

 

 会場となった台湾の国立台北芸術大学は、観光名所としても知られる淡水の、少しだけ台北寄りに位置します。小高い丘という地形を生かしたキャンパスは、休日ともなると散策や軽い運動をするためにやってくる人でなかなかのにぎわいです。カフェなども充実しています。 

 「組踊」の取材に行った時には、緑の広場に水牛が離されているところに遭遇しました。記事を書くための取材は、その場所へ赴くことが基本の「き」なのですが、ちょっと変わった光景に出会えるのが楽しみでもあります。