台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

台北桃園空港で申告書(新型コロナ対策)

2020年2月19日(水)夜、台湾の桃園国際空港第1ターミナルから台湾に入国した。台湾では、新型コロナウイルスに関する申告書を提出することになっており、私も初めて提出しました。 こういうことをブログに書くと、台湾で感染した場合に備えた措置と…

陽明山の温泉

台北の中心部からそう遠くないところに温泉場があるのは台北のいいところだと思います。いえ、北投のことを言っているのではありません。龍鳳谷(信義路温泉)は、国際的な観光地としての備えはそれほどでもありませんが、それがかえって台湾らしい雰囲気に…

「与那国台湾往来記」書評

2019年11月、与那国島一周マラソンに参加しました。私はこの時、台湾から与那国島へその日のうちに移動したのですが、その経路は桃園空港から那覇空港、そこからさらに石垣島へ向かい、もう1本飛行機を乗り継いで与那国島に到達するというものです。…

市場のネコ

春節で人気がなくなると、あぶり出されたみたいにネコの姿が目に付きました。 写真で見ると、小ささがよく分かります。 taiwanokinawa.hatenablog.com

台北で春節の廟を訪ねる(動画)

新型のコロナウイルスが気になるところですが、だからこそ、春節には廟へ行かなければなりません。かつて、病の原因などまったく分からなかったころ、人びとは祈っていたに違いありません。そして、体を温めるために栄養のあるものを摂る。その形を見たよう…

春節直前の台北を歩く

祖先を祀る廟 2020年の春節は1月25日。その直前の週末となった1月19日の日曜日に台北市大安区を歩いてみた。ほんとうは、ある廟を参観するつもりでいたのだが、準備不足もあって空振り。MRTの六張犁駅に向かって路地をあてずっぽうに歩いてみたところ、なに…

西表島から台湾を望む

日本のなかで最も台湾に近い沖縄県八重山地方は伝統的な祭祀が数多く続いているエリアのひとつですが、そのうちのひとつ、「シマフサラ」という行事を西表島の干立村で取材しました。病など災厄をもたらすものどもを村から追い払うことを目的としています。…

首里城から太平山へ

人気の山 太平山の展望台=2019年12月3日、台湾宜蘭県大同郷で松田良孝撮影 2019年12月初旬の朝、宜蘭のバスターミナルに行った。太平山行きのバスに乗ろうとすると、満席で座席がもうないとのことだった。なんでそんなに混んでるのか?わざわざ平日を選んで…

金瓜石の向こうを歩く

「Mates 夥伴」(2011年) 「仲間がいて、生き延びられた」 日本統治期の台湾で本格的な開発が進んだ台湾の金瓜石で、金鉱の坑夫として働く台湾人の悲哀を描いた台湾映画「無言の丘」(原題「無言的山丘」、1992年、王童監督)には、「琉球から来た…

八重山の留学生がリーダーに

沖縄から台湾に留学する若者が、もはや珍しい存在ではなくなったことは本ブログでもお伝えしていますが、このたびはそこから一歩進んで、日本人留学生のリーダーになった沖縄の留学生がいるという話題です。 www.okinawatimes.co.jp 一足先に留学を経験し、…

“母校”再訪

アジア太平洋戦争の末期に行われた台湾疎開。その体験者が、台湾で一時期通っていた学校を訪問しました。準備に、解説にと、地元のみなさんがご協力くださいました。いわゆる「沖縄戦」の、欠くべからざる断面です。

読書のコーナー

蘇澳から出発! 蒸気機関車のイベント列車

宜蘭線の部分開業から100年を記念して、蒸気機関車が引っ張るイベント列車が運行した 冬山駅 (写真はいずれも2019年6月4日午後、松田良孝撮影) 台湾の北東海岸を走る宜蘭線を蒸気機関車が引っ張るイベント列車が走るというので乗りにいってみました。ただ…

台湾で今川焼を売った

台湾での体験を語る平良つる子さん。左は長女の国吉和子さん 2019年4月4日午後、那覇市泉崎の平良さん宅で松田良孝撮影 幼い長女のためにあつらえた靴。 表に干しておいたはずなのに、なくなっている。 おや? お向かいの子の足元の見てみると、長女の靴だ。…

「海がきれい」だけじゃない  沖縄と澎湖は似ています

発泡スチロールを使ったボートに腰掛けてみたところ、ちゃんと乗れた! 馬光市の文光中学からエコクラブのメンバーが参戦 海岸には材料になるものがごみとして大量に漂着しており、必要な部品はすぐに調達できてしまう (写真はいずれも2019年4月14日、台湾…

台湾澎湖で気付いたこと

「島々」は似ている 風がよっぽど強いようだ。畑の中に石積みを築き、風よけにしている 2019年4月15日、台湾馬公市風櫃で松田良孝撮影 南西諸島の一番端にある沖縄県八重山地方は、有人と無人合わせて32の島からなる島嶼地域です。主島の石垣島は、那覇から…

十六日祭は八重山独特か

沖縄の伝統的な墓参りの風習「十六日祭」に合わせて、 台湾系の人が墓にお供えをするケースも珍しくない =2013年2月25日、沖縄県石垣市の台湾同郷之公墓(松田良孝撮影) みんなで墓参り 沖縄や奄美には旧暦1月16日に墓参りをする「十六日祭」という風習が…

基隆・和平島で街歩き

台湾基隆の八尺門にある阿根納造船所跡 =2019年3月9日午前、松田良孝撮影 2019年3月9日午前10時から台湾島に隣接する基隆市の和平島を歩くツアーがあり、参加してきました。和平島は、沖縄出身の漁師がたくさん暮らしていたエリアで、沖縄台湾関係を考える…

2018年に台湾で撮影したMVは?

2018年に台湾で撮影したMVは8作品。九份は撮影場所として好まれた場所のひとつ 2017年11月28日、松田良孝撮影 日本のアーティストが台湾でミュージックビデオ(MV)を撮影した楽曲は、2018年には8点となり、前年の3点を大幅に上回りました。沖縄県立芸術大学…

台湾留学の沖縄出身学生が交流会を企画(2019_02_17)

台北市大安区和平東路一段の台北師範大学 2016年8月24日、松田良孝撮影 沖縄から台湾に留学に来た学生と知り合いになることは珍しいことではなくなりました。日本の大学の交換留学制度を利用して台湾の大学で勉強する学生はこれまでにもいましたが、最近は高…

クバラン族のバナナ糸

クバラン族のイパヤさんの手元。自分で巻いたバナナの糸玉を持つ 2018年10月16日 台湾花蓮県豊浜郷の新社香蕉絲工坊で松田良孝撮影 台湾の先住民族(原住民族)にクバラン族という人たちがいますが、その長老のおひとりがなくなりました。生前、バナナの繊維…

イコールな関係とは? 動画をSNS拡散

いい日差し。モスクの屋上に洗濯物が並んでいた。 2018年11月18日、宜蘭県蘇澳鎮・南方澳で松田良孝撮影 台湾の港町にある祈りの場を訪ねた時の写真です。男性がかぶる帽子が棚に並んでいました。宜蘭県蘇澳鎮の南方澳にあるモスクで撮影した一コマです。男…

世の中、急には変わらないが・・・

私からは、オレンジ色の光が見えるらしい。10年ぐらい前、特別支援学校に勤務している知人からそう言われて、うれしくなった。 その学校に通っていた男子生徒のT君は、多くの場合は人とうまく接することができないのだが、例外的に何人かの人にはにっこりと…

台湾で鉄道事故

2018年10月21日午後、台湾で深刻な鉄道事故が起きました。台東行きのプユマ号が新馬駅付近(宜蘭県)で脱線・転覆したのです。筆者もよく通る場所、よく世話になっている列車による痛ましい事故に、落ち着かない気分になりますが、あえて冷静になって備忘録…

台湾の「白色テロ」と与那国島

与那国島から台湾までは最短で111キロ。西崎から夕陽を望む =2010年2月23日、松田良孝撮影 台湾のいわゆる「白色テロ」についてお話をうかがうたびに思うのは、民主主義の成り立ちには、その土地それぞれの記憶が深くかかわっているということです。同じ選…

黒潮がつなぐ八重山・台湾

世界有数の海流としても名高い黒潮があるのに、八重山と台湾との間に交渉があったとみられるのはなぜなのか。人が特別な技術や道具を駆使したり、動物が特異なスキルで渡っていったりということならいざ知らず、自走手段のない「モノ」が黒潮をどちらかとい…

「台湾引き揚げ」が静かなブームに

戦争体験の階層化を越えられるか 戦後、台湾にいた沖縄関係者が引き揚げに関する話し合いに使っていた建物。屋根の一部が崩れている =2017年3月2日午前、台北市南昌路一段 観光客もよく訪れる台北市内の南門市場の裏手に、屋根の一部が崩れ落ちた2階建ての…

台北地下街って、どんなの場所?

台湾を深く知りたければ・・・ ゲームやアニメ、フィギュアなどを扱うフリマ=2018年7月7日、台北地下街 台湾向けにも積極的に展開する沖縄の商社、新垣通商(本社那覇市、新垣旬子代表取締役社長)が2017年6月にアンテナショップ「日本情報発信館」(E∞JAPA…

翻訳本で沖縄を「自己紹介」(2)

アジア視野に動き出した県産本 県産本ネットワークは台北国際ブックフェアに向けて、あらためて県産本30冊のリストを作成している。たとえば、料理に関する本としてジャンル分けされた4冊(伊是名カエ「okinawa soup」東洋企画、はやかわゆきこ「…

翻訳本で沖縄を「自己紹介」(1)

アジア視野に動き出した県産本 2018年の台北国際ブックフェアに参加した沖縄の県産本関係者ら=2月6日、台北市 okiron.net 那覇市の国際通りに近い第一牧志公設市場の前にある「市場の古本屋 ウララ」という小さな古書店に、外国語の翻訳本を持って台湾から…