台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

八重山

台湾東海岸歩き

ドキュメンタリー映画「台湾萬歳」(2017年、酒井充子監督)。 台湾でも上映してほしいですね。 www.okinawatimes.co.jp 台湾国際バルーンフェスタ=台東県鹿野郷の鹿野高台 旧台東駅を中心とするエリアを再生して整備された台東鉄道芸術村 台東のマスコット…

空から南西諸島

ほぼ1年ぶりの石垣訪問。帰りの飛行機は左側の窓際で、石垣、宮古、慶良間といった具合にいい景色を楽しませてもらいました。 アイフォンで撮影し、フォトショップでつなぎ合わせてみました。2017年7月27日の撮影です。

石垣と台湾の豊年祭

台湾と沖縄では、「豊年祭」という同じ名前の祭事が行われています。どちらも夏場に行われる伝統行事で、台湾では先住民(原住民)の地域で行われます。2017年夏は幸いにも、両地を訪れることができました。共通点はあるのでしょうか。ネット媒体のnippon.co…

アンテナショップとビッグデータ

新垣通商のアンテナショップ「日本情報発信館(E∞JAPAN)」 =2017年7月22日、台北地下街 沖縄発のビジネス2題 沖縄の商社、新垣通商(新垣旬子代表)が台北地下街にアンテナショップを開くと聞き、台湾に沖縄の物産を売り込む仕組みが民間の側から構…

台湾で三線普及の「けんゆう」がサポート

夏川りみのコンサートで切れのあるステージパフォーマンスを披露するKENYU=2017年7月2日夜、台北国際会議センター www.okinawatimes.co.jp 夏川りみのコンサートが1、2日、台北国際会議センターで開かれた。夏川は台湾でも幅広い層から支持されており、高…

八重山PRのステージパフォーマンス

「日本の観光・物産博2017」の特設ステージで中国語の歌を披露する八重山商工高校の出地佑希君。 後ろはミス南十字星の大久奈織さん(左)と八重山商工高校の大島悠莉さん =2017年6月24日午後、台北市内の台北駅で松田良孝撮影 パフォーマンスは「自然と」 …

台湾で沖縄黒糖

お値段高めでも「売れます」 www.okinawatimes.co.jp 5月10日は、残念ながら台湾では「黒糖の日」ではないが、沖縄の黒糖は台湾でも使われているので見過ごせない。台北市内で3カ所に店を出す肉まん店「潮州包子」は3年ほど前から沖縄の黒糖を使った蒸し…

サシバが結ぶ縁 台湾の小学生が八重山訪問へ

石垣島と西表島を訪れることになった台湾彰化市の小学生たち=松田良孝撮影 環境学習がきっかけ 渡り鳥のサシバは台湾でもよく知られ、渡りのルートに含まれる沖縄に関心を持った台湾の小学生たちが来月下旬、石垣島や西表島を訪れることになった。石垣市に…

竹製のいかだ、姿現す

台湾ー与那国航海の準備すすむ ほぼ完成した竹製のいかだ =2017年4月13日、台湾・台東市(国立台湾史前文化博物館提供) 6月に試験航海 2019年に台湾から与那国を目指す竹製のいかだがほぼ完成した。国立科学博物館の「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」…

沖縄×台湾で“化学反応”

台湾企業がテストマーケティングで視察 台北市内で売られているドライフルーツのグァバ(手前)とマンゴー(向こう側) =2017年3月30日午後、台北市廸化街で松田良孝撮影 台湾の食品加工業の9社合わせて26人が10日から沖縄入りし、沖縄でのテストマーケティ…

『与那國台灣往来記』中文譯出版

体験と史資料で織り出す 台湾の聯經出版から拙著『与那国台湾往来記』(2014年/南山舎)の中国語版を出版していただきました。与那国島と台湾のかかわりという事象は、1997年に与那国町の町政施行50周年に合わせた取材に取り組んで以来のテーマですが、20年…

台湾疎開の本

沖縄からやってきた疎開者が暮らしていた建物 =2007年9月2日、台南市佳里区で松田良孝撮影 www.okinawatimes.co.jp 2010年に上梓した拙著「台湾疎開」のことを、版元の南山舎で拙著の担当してくださった大森一也さんが書いてくださっています。2016年3月11…

台湾で「サンシンの日」

三線で「安里屋ユンタ」などを披露する「沖縄楽坊」の人たち =2017年3月4日午後、台北市内(松田良孝撮影) 台北市内で三線を習っている台湾の人たち8人が2017年3月4日午後、台北市内で発表会を開き、「いやささ」などの掛け声で会場は沖縄らしいムードに…

台湾の竹で3万年前の航海再現

台湾から与那国へ 竹のいかだで3万年前の航海、再現なるか 握手する海部陽介代表(左2人目)と張善楠館長 =2017年3月2日午前、台北市内で松田良孝撮影 dot.asahi.com 人類が沖縄を経由して日本列島に到達した航海を再現・検証する国立科学博物館の「3万年…

台湾と沖縄 比較研究の可能性で講演

「台湾と比較した沖縄研究の展望」をテーマに講演する仲地清大阪大学大学院特任教授 =2017年1月24日午後、中央研究院で松田良孝撮影 仲地清大阪大学大学院特任教授は2017年1月24日午後、中央研究院で「台湾と比較した沖縄研究の展望」をテーマに講演し、学…

「日本時代の建物を修復したい」 沖縄漁民が暮らした港町の取り組み

「新港教会会館(菅宮勝太郎宅)」(後方)の修復に取り組む劉炳熹牧師(右から2人目)。 右端は陳韋辰さん、左から2人目は森富美子さん =2017年1月1日午前、台湾台東県成功鎮で松田良孝撮影 土地の歴史刻む二階屋 台東県成功鎮(新港)で日本時代に建てら…

台湾沖縄県人会長に黒島さん

石垣島出身の39歳 在台湾沖縄県人会の新年会であいさつする新会長の黒島真洋さん(右)。左は前会長の諸喜田伸さん =2017年1月7日午後、台北市中山区の料理店で松田良孝撮影 在台湾沖縄県人会の新年会が2017年1月7日、台北市内の料理店で開かれ、第3代会長…

移民社会としての八重山

八重山毎日新聞に勤務していたころ、取材でお世話になったお二人の方が2016年12月、相次いで亡くなった。いずれも西表島の方で、お一人は、大原にお住まいだった忘勿石之碑保存会長の平田一雄さん。1933年10月18日生まれ。12月3日没。享年83歳。もうお一方は…

ポテンシャル高い「平溪」

「101」から「平溪」へ 「天灯」や平溪線、さらにはネコでも知られる平溪のことだから、台湾の人気スポット十傑に入ったと聞いて納得したり、これまで十傑に入っていなかったのかと意外に思ったりもした。 www.y-mainichi.co.jp ただ、「台北101」が十…

港町の記録者たち 基隆・八斗子

中秋節の練り歩き 港にかかる橋を越えていく練り歩きの列 =2016年9月16日、基隆市八斗子で松田良孝撮影 2016年9月16日は中秋節(旧暦8月15日)の翌日に当たり、基隆市東部にある八斗子という漁村では、土地公(台湾で広く信仰を集める土地神)を祀る福霊宮…

マンゴーと自由

旧台北高校を訪問 台湾師範大学。アップルマンゴーを生んだ台北高校を前身とする =2016年8月28日、松田良孝撮影 マンゴーのことを調べるつもりが、思いがけず、「自由」のことを考えさせられる結果となった。2016年10月26日に台湾師範大学の蔡錦堂教授にお…

沖縄のリ・ブランディング

注目のエリア 市民向けの農園で畑仕事をする人たち 日本でも目にしたことのあるようなアパレル系のロゴがいかにも控えめな感じで掛かっていたり、カフェの中で女性たちが華やいでいながらも、落ち着いた雰囲気を醸し出していたり。こういう場にすっとなじむ…

台湾で泡盛を飲む

泡盛には関税 www.okinawatimes.co.jp 与那国町は台湾の花蓮市の姉妹都市の盟約を結んでいて、5年に1度、町民の訪問団が花蓮を訪れています。そのとき、贈り物として、また、町が主催して花蓮市民を招くパーティーのために島の泡盛をかなりたくさん持ってい…

台湾で海岸清掃

ごみの重さを測る 写真はいずれも、2016年10月15日に台湾基隆市の潮境公園とその周辺で松田良孝撮影 www.okinawatimes.co.jp 石垣の海Loveと連動 名前をサインする参加者。このあと、石垣島に送られた 石垣市野底で海岸清掃のイベント「海・LoveLove…

今になってみれば、まぁ、許せる失敗

2016年6月5日午前、台北市内の松江市場で松田良孝撮影 (本コーナーで紹介しているコラムとは関係ありません) 違いもたくさんあるのですが、似ていますね、八重山と台湾。 www.y-mainichi.co.jp

残しておきたい(?)石垣島の風景

店先でごろ寝するネコ =2016年10月21日夕、石垣市大川で松田良孝撮影 うれしくなる光景 忘れ物かなにか分からない帽子がちょこんと乗っかっていたり、朝の730交差点で眠っている人がいたり、良くも悪くも石垣島らしい光景に遭遇し、うれしくなりました。登…

台湾人が台湾人に出会う旅 台湾から八重山へ

「八重山と台湾」への入り口 三合院風のたたずまいを残す浅野さん宅を訪問した台湾の旅行客。 「なつかしい」「おばあちゃんの家のにおいがする」などといった感想が上がった。 右端は説明に当たった王滝志隆さん =2016年10月21日午前、石垣市登野城嵩田で…

台湾から在沖米軍基地に視線 独立・統一の双方で

在沖米軍基地問題や尖閣諸島の領有権問題について答える中華全球華人琉球之友協会の連石磊理事長 =2016年9月6日、台北市内のホテルで松田良孝撮影 沖縄の米軍基地反対運動を支援する中華全球華人琉球之友協会がことし3月、台湾で発足しました。理事長の連…

一青妙さんインタビュー

「どこからどう見ても」 ドキュメンタリーが果たしうる現代的な役割などについて語る一青妙さん =2016年10月1日、台北市内の映画館で松田良孝撮影 石垣島に住む台湾人、玉木玉代さん(87)とその家族を追った台湾のドキュメンタリー映画「海の彼方」(黄贏…

台湾の台風(コラム)

八重山毎日新聞にコラムを執筆しました。 もう少し柔らかめの話題を考えていたのですが、台風があまりにひどく、また、あまりにしつっこいので、内容を変更したところです。 今後、週に2、3度、月曜日に執筆することになっています。 www.y-mainichi.co.jp