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台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

山本芳美著「イレズミと日本人」(平凡社新書)を読む

どこでもご飯を食べる人たち 台湾を初めて訪れるという知人とともに台湾の高雄から新幹線を利用した時のこと。ちょうど昼飯時だったこともあり、列車の出発を待つ人たちが食事をする光景が駅構内のあちこちでみられたのだが、知人は「ほんとうに、どこでもご…

中山北路二段の街歩き(地図情報あり)

もともとは、平屋の建物が密集していたのでしょうが、高いビルにどんどん取って代わられ、隣に削られながらも辛うじて残っているところに古着屋。古いものに新たな命を吹き込む所業でもって、なんとか踏ん張ってみようということなのでしょうか。 台北市中山…

八重山の大自然で台北を覆いつくしてみる

面積は互角 人口はけた違い 収穫を控え、穂を垂れる西表島の米(2016年6月4日、松田良孝撮影) 台北が全部森に覆われていたとしたら…… そんな空想の世界をリアルに体験できるのが八重山諸島にある西表島だ。台北市と比較してみよう。 西表島の面積は289.30平…

亜熱帯の森に潜む台湾人の息遣い

西表島の大自然 樹木が絡みついているものの、崩れずに残っているトロッコレールの支柱 (2016年6月3日、西表島の宇多良炭坑跡、松田良孝撮影) 西表島といえば、マングローブ林やイリオモテヤマネコ、カンムリワシなどに代表される亜熱帯の大自然が観光客を…

八重山旅行団の地図

八重山の台湾人をテーマにしたドキュメンタリーフィルム「海的彼端」のプロモーション活動として、台湾のブロガーや編集者を八重山に招くモニターツアーの計画が進行中。 グーグルマップに訪問先を落としながら、ツアーコースを検討しているところ。 drive.g…

オープンちゃんの銅像

「101」のおひざ元 オープンちゃんとモモの銅像(2016年6月28日、台北市信義区のMRT市政府駅近く、松田良孝撮影) こういうものをつい熱心に撮影してしまうことがあります。面白いものを見付けたという意識が、時に過剰になってしまうのです。 2005年7月1…

粽と台風

破れたり裂けたりする前に収穫 粽を包むのに使うマチクの葉を手にする浅野文雄さん (2016年7月4日、石垣市嵩田の自宅で、松田良孝撮影) 「台風が来てるから、早めに取っておいたんだよ」と、石垣島に住む台湾系二世の浅野文雄さん(66)が戸棚から取り出し…

八重山台湾ツアーのエッセー掲載

本ブログのメインテーマといってもいい八重山と台湾の関係をそのまま旅するツアーについて、エッセイがアップされています。執筆者からご連絡をいただきました。 次の写真をクリックしてみてください。 無縁仏などを祀る台湾の廟。 2016年6月の八重山台湾ツ…

映画看板講座in台南

夏休みに絵筆を 台南にある映画館「全美戯院」の駐車場。そこにも手書きの看板が。 (2015年12月27日、松田良孝撮影) 手書きの看板を掲げ続けている台南の映画館「全美戯院」のことは、2016年1月11日に紹介したが、その映画館で夏休み期間を使って看板描き…

パインをめぐる八重山と台湾のつながり

八重山に住む台湾人を取り上げたドキュメンタリーフィルム「海的彼端」のウエブにコラムを執筆しました。パインをめぐる八重山と台湾のつながりがテーマです。 日本語の原文をご紹介します。 <八重山のパインアップルは台湾から> 家庭でも職場でも 陽気が…

歩道から伸びてきた人

新印象主義の点描を観る アシール・ロージェ「川辺のプロムナード」(1888年) セザンヌなど印象派とその時代を展観するという美術展「巨匠たちの奇跡」を見て、私の心に最も深い印象を与えたのは新印象主義の作品群である。点描を駆使したその作品から見え…

小さな湾、急峻な島―固有名詞軽視(?)の台湾地図

沖縄県公文書館で開かれている所蔵資料展「地図と絵図」 2016年6月17日、松田良孝撮影 沖縄県公文書館を訪ねたところ、「地図と絵図」というタイトルで所蔵資料展をやっていた。沖縄県公文書館が所蔵する地図で沖縄の描かれ方を表現しており、小生は台湾と沖…

旧総督府前で集合写真

時事通信が配信 台湾総統府庁舎前で記念撮影する八重山台湾ツアーの参加者 (台北市、2016年6月5日、九州経済調査協会提供) 2016年5月30日の記事で決意表明しておいた通り、八重山と台湾とを結ぶツアーで台湾総統府に立ち寄った。 taiwanokinawa.hatenablog…

西表炭坑に台湾人の足跡を訪ねる

リユースの弁当箱 カヌーに乗る前に黒紫米のおにぎりなどで腹ごしらえ (2016年6月3日、竹富町西表島の浦内川観光、松田良孝撮影) 西表島西部の浦内川河口付近からカヌーに乗り込み、支流の宇多良(うたら)川へ向かう前、カヌーステーションで腹ごしらえ。…

八重山の台湾人と初めて出会ったころのこと

媽祖ってなんだ こんな集まりで感謝状をいただきました (2016年5月31日、石垣市新栄町の中華料理店「金華園」で、松田良孝撮影) 1993年2月に現在の勤め先で取材・執筆をするようになって1年余りたったころ、石垣島に媽祖廟(まそ・びょう)をつくりたいと…

Wi-Fiが普及すると・・・

歩きスマホで行き交う? 羽田空港で売られているという「KARINTO」 首都圏の大学から定期的に観光の調査に来ている先生からのお土産は、かりんとう(きんぴら味)。見るからに外国人向けのこういった商品が、羽田空港で売られているのだそうです。さっそく開…

時間と空間を超える旅(動画あり)

嵩本安意さんの体験をたどる (2016年6月2日、石垣市字新川の自宅で、松田良孝撮影) 八重山と台湾を結ぶツアーが2016年6月2日から6日まで行われ、参加者10人が竹富島で1泊、西表島で1泊、台北で2泊するツアーを楽しみました。 初日の6月2日には、植民地台湾…

八重山と水牛

八重山に住む台湾人を取り上げたドキュメンタリーフィルム「海的彼端」の公式サイトにエッセーを書きました。原文(日本語)は後段に貼ってあります。 水牛車で知られる竹富島には2016年6月2日に行ってきたばかり。もちろん、水牛車にも乗りました。水牛=八…

八重山の台湾人が自らについて語るということ

漂流の歴史 米寿の祝いで、曾孫から花を受け取る玉木玉代さん (2015年3月28日、石垣市八島町の「北京飯店」、松田良孝写す) 八重山に暮らす台湾人の長老、玉木玉代さんの米寿のお祝いが2015年3月28日に石垣島で開かれた。玉木さん一家を追った台湾のドキュ…

新宿御苑の台湾閣

設計は台湾総督府の森山松之助 新宿御苑の台湾閣(旧御涼亭、2016年5月22日) 新宿御苑(2016年5月22日) 新宿御苑に台湾閣という建物があると知り、里帰りのついでに足を運んだ。八重山・沖縄と台湾の関係を調べているうちに、こんなところまで来てしまった…

中野のサリサリストア

四ツ谷の露店 石垣島に住むフィリピンの人たちと付き合うようになってから、遠出をするときにはできるだけカトリック教会に足を運ぶようにしようと考えてきたが、今回の里帰りでようやく実行に移すことができた。 上智大学の聖イグナチオ教会。残念ながら内…

道が譲る

往来が樹を避けて通る 高校生のころ、不承不承ながらも耐えることができた満員電車に対応できなくなり、先日の里帰りでは降りるべき駅で降りられないという失態を演じてしまった。都内をすいすいと歩けるだけの慣れが失われているので、出かけるときには交通…

大宮公園の飛行塔(動画あり)

本当に動くらしい 公園にジャングルジムや砂場があるのは当たり前のことだから、そんなものを見たっていちいちびっくりはしない。ないほうがよっぽど変である。何十年ぶりかで足を運んだ大宮公園の奥に飛行塔の姿を認めたとき、ちょうどそのジャングルジムや…

『スポットライト 世紀のスクープ』を観る

地方紙と地域社会 地方紙と地域社会の距離。 本作の問題提起はこの点から出発する。 主人公は、カトリック教会の暗部を暴く新聞社の特別報道チームである。卓越した「個」の能力とチームに示される明確な方向性でもって世に出た記事は、読者の好評を博すとい…

八重山・台湾の新しい風景

6月2日、ツアー開始 石垣島や竹富島と台湾の台北などを八重山台湾ツアーが2016年6月2日に石垣島からスタートするのを前に、ツアーでお世話になる島本哲男さんのマンゴー農園にお邪魔しました。1カ月前に訪れた時にはせいぜい親指の先ぐらいしかなかったマン…

「沖縄籍証明書」を寄贈

幸せ・誇り・名誉 石垣英和さんについて語る妻の良さん(2016年5月17日、石垣市字石垣の自宅で) 2016年1月18日に亡くなった石垣英和さん(享年86)の妻、良さん(82)と話していると、「ミョウガ」という言葉がたびたび出てきます。どう訳したらいいのだろ…

梅雨入りのネコども―猫の続報の続報の続報の続報の

小雨でも毛づくろい 九州沖縄は16日に梅雨入りし、わたくしの自宅周辺もぱらぱらと降っている。ことしはカラ梅雨ではないのかと期待したくなるが、サトウキビの収穫がなんとまだ終わっていないとなると、あまり期待してもいけないのかと思う。 いつもの場所…

食べ物の写真は撮るべきか

クロマグロの寿司を食す 石垣島ではクロマグロ(本マグロ)のシーズンが本格化している。ゆうべ(2016年5月15日)、勤め先の仲間と食事をする機会があり、クロマグロの寿司を食べることができた。冷凍ではなく、地のクロマグロをそのまま食べることができる…

ナッチャン・レラが花蓮から石垣へ

カギは農産物か 石垣港に到着した「ナッチャン・レラ」(2016年5月14日夕) 高速フェリー「ナッチャン・レナ」(1万0712トン、台湾名・麗娜輪)が2016年5月14日夕、台湾の花蓮港から石垣港に到着し、百人規模の訪問団が石垣入りした。ことしは10回程度のチャ…

中国語の「ひらがな」を学ぶ

「注音符号」 台湾で使われている発音記号「注音符号」を勉強するチャンスがあった。注音符号は中国語のひらがなのようなもので、漢字の読みを示した記号。台湾へ行くたびに「これが分かれば、もっと台湾が楽しくなるはず」と思っていながら、勉強をサボって…

港をじっくりと

漁船もクルーズ船も 新しいレンズが届いたその日、試し撮りはクルーズ船が入る日に港でと決めていた。離島との間を結ぶ高速船も、漁船も、とにかく船が盛んに行き来する光景はいいものだ。外回りの時間が減ったからということではなく、港に来てじっくりとフ…

泳ぐのが寒い

慣れ 5月7日に沖縄本島の公共プールで泳いだ時は気温28度。南風が吹いている日で、天気も良かった。水に入るには最適の陽気で、泳いだ後にビールを飲むなんていう余計なことまでした。 5月11日はいつものように石垣島のプールで泳いだのだけれども、気温は25…

人気健在の泊いゆまち

イセエビ+ウニ 泊いゆまちは久しく足を運んでいなかったが、1年以上のブランクを経て訪れてみると、外国人比率は依然として高い印象だった。 坂下水産というところでは「イセエビウニソース焼き」なるものが売られており、半身で2000円、一尾で3800円という…

安謝の食堂

おばあが隣に腰掛けた とんかつ弁当650円也を食べ終わり、書き物でもしようとノートパソコンを開いていたら、店におばあさんがやってきて隣の席に腰かけた。 「おにいちゃん、ぜんざいもらえる?冷たいの」 自転車が通り過ぎていく わたしのなかには冷たいぜ…

姿を消すには8秒あればいい

絵みたいなネコ プールから戻る途中でいつも前を通っている建物のところで、信号が赤になった。自転車を止めて青信号を待っている間もだるくて、顔の左側に異状を感じて振り向いた。ネコが2匹、ぼやけたような姿をしてなにものかを引っ掻くようなしぐさをし…

ランドマークというほどではないが

突然閉まったマチャグヮー 心残りなのは、しばしば使っていたマチャグヮー(商店)が突然店を閉じ、それっきりになってしまっていることだ。コンビニ全盛の世の中にあって、いずれ消えてしまうだろうという諦めは正直なところはっきりとあったが、職場の近く…

石垣島産パインを使った酢豚

盛り付けもグッジョブ 2016年産のパイナップルは小玉傾向で、生産量も例年を下回るとの見通しが報じられているが、そんななか、ヤマバレー(石垣島の吉原~米原間にある地域)の食堂で、石垣島産のパインを使ったという酢豚を賞味。酢が若干強めのきらいはあ…

御神崎の花たち

海の青さもいいけれど 湿っぽくて熱い風がいかにも黄金週間らしく、潮を含んだ青空の下で草花があっちでもこっちでも揺れていました。海の青さもいいけれど、草花のほうに目が向くことが多くなったような気がする。石垣島に住んでいるからといって御神崎を訪…

舞鶴

升酒 舞鶴から来た人がやっている店が石垣島の美崎町にあって、知人の誘いで足を運んだ。知人は、店の人たちのことを「京都の人です」と私に紹介したものだから、舞鶴が京都府の日本海側に位置するということを意識させられた。日本酒を内地から取り寄せてい…

カツオ漁とかつお節 目井津から久部良に渡った二人の「貞」(2)位置情報あり

相前後して与那国へ taiwanokinawa.hatenablog.com 「キング賞」をめぐって取り違えのあった迫田貞熊(さこた・さだくま)と発田貞彦(ほった・さだひこ)。 二人の履歴を確認しておこう。 <迫田貞熊> 出身地:鹿児島県トカラ列島の平島 生没年:1892―1945…

カツオ漁とかつお節 目井津から久部良に渡った二人の「貞」(1)位置情報あり

キング賞の迫田貞熊 講談社が発行していた大衆娯楽雑誌「キング」の編集部が贈る「キング賞」というものがあり、1931年には与那国島の迫田貞熊(さこた・さだくま)が受賞者の一人に選ばれている。与那国島で戦前の漁業のことを取材していると、「キング賞」…

梅雨入りはもう少し先

キノコとアリの巣 いつも体を動かしにいく公園では、芝生にまたキノコが目立ち始めた。湿っぽい日が幾日か続くと、決まってこうなる。アリたちも気の毒なもので、雨で押し流されたのであろう巣を再建中だった。 多雨は常態に 沖縄気象台はことし(2016年)の…

スマホの使い過ぎに頭が下がる

「低姿勢」のようだが・・・ きょうの中国語教室で「抬頭」という言葉を習った。ミスった時などに「我不敢抬起頭來」(恥ずかしくて、頭を上げられん)といった感じで使うもので、これは教科書通り。 続いて、老師が尋ねて曰く、「では『低頭族』という言葉…

首里駅のアート

1番ホームの「クリスさん」 沖縄都市モノレールの首里駅は何度もお世話になっている場所ですが、よくよく考えてみると、二つあるホームのうち、片側のホームばかりを使っていた。それは2番ホーム。2016年4月23日に訪れた時も2番ホームから降りたのですが…

涼しいのはどっち?

ネコの二段ベッド 蒸し蒸ししているので、梅雨入りしたんじゃないかと思える陽気。与儀公園の機関車のそばで、いつものネコどもがだらけていた。二段ベッドで寝ているのは初めてみた。どちらが涼しいのだろうか。尋ねてみたところ、下のネコはちょっと目を開…

デイゴの花が咲かないと・・・(位置情報あり)

台風は多いか少ないか ここ数年、日中、外を出あることが減ったこともあって、デイゴを見る機会は減ってきているが、ことしはデイゴの花が少ないそうだ。デイゴが毒々しいほど色鮮やかに咲く年は台風が多いと言われ、その逆だと台風が少ないと言われる。科学…

安里の土帝君

同じ場所を二度三度と 旅は、同じ場所を二度三度と訪ねるのが醍醐味だと思っている。「なんども同じ場所に行って、飽きないのか?」と言われることもある。確かに。同じ土地を訪ね、同じような場所を歩いて帰ってきてしまうことがないではない。ただ、こうい…

台湾移民1世を偲ぶ

浅野静江さんが一周忌 旧1月16日の旧十六日祭(ジュウルクニチィ)のときにお邪魔した(押しかけた?)石垣島嵩田の浅野さん宅にまたおうかがいした。2015年4月10日に亡くなった台湾・員林ご出身の浅野静江さんの一周忌に、ご遺族がお集まりだとうかがっての…

出発点の寺

熊本地震で震度6弱 JRで熊本駅から10分かからないところに川尻という場所があり、私は2005年2月24日に足を運んでいる。延寿寺という天台宗のお寺が目的地である。この年は戦後60年の節目に当たり、私は終戦の年の1945年に生まれた人たちの取材をしていて、…

またくっついているネコ

風がほどよく きょうはこんな感じ。3日前にもくっついていた。この辺りを通るのはこの子らの顔を見るためと言っても間違いではない。 taiwanokinawa.hatenablog.com Nikon デジタル一眼レフカメラ D500 ボディ 出版社/メーカー: ニコン 発売日: 2016/04/30 …