台湾人の姿
先輩のジャーナリスト、藤野雅之さんからメールをいただいた。24日に東京の台湾文化センターで開かれたドキュメンタリー映画「はるかなるオンライ山」の試写に参加なさったとのこと。
藤野さんとは、2007年10月に台湾でご一緒したことがある。与那国町と花蓮市の姉妹都市締結が25周年を迎え、花蓮市で開かれる記念行事に参加したときのことである。藤野さんは、与那国島のキビ刈り援農隊の火付け役としても知られ、与那国島とのかかわりは深い。
その藤野さんだが、「はるかなるオンライ山」を見て、台湾の人たちの誠実さを思い出したそうだ。
「一緒に訴えよう」
それは、与那国町が花蓮市との交流促進に向けて取り組んでいた「国境交流特区」にかかわることである。この特区構想は政府に認められず、現在は実質的にストップした状態になっているのだが、与那国町が特区申請を試みていた当時、「花蓮の人も(与那国町の担当者と内閣府に)一緒に行って訴えようと申し出たことを思い出した」というのである。
藤野さんからのメッセージには「近年の盛んな交流に至るまでの台湾からの入植者たちの努力がよくわかりました」とも書かれている。映画の中では、八重山のあちこちで時期ごとに地保を確立していった台湾人が次々に登場し、その姿は「一緒に内閣府へ」という花蓮の人たちの姿勢とダブったのだろう。
ポレポレ東中野で12月5日から