台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

都電の風景

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 大塚は好きな街のひとつです。都電の風景に、肩の張らない空気を感じることができるのがいい。

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 その日は明るい冬空の朝で、少し早めに宿を出て、いい具合に曲がりくねったレールを小さな電車が走っていくのを見ることにしました。

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 日曜日のことです。

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 どこへ行くのか知らないけれども、駅前では、けっこうな人たちが早い時間から歩いたり、自転車に乗ったりしていて、そのほとんどはどうみても遊びにいくような顔はしていなかった。勤め人の顔をしている。

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 難儀して働くわけだから、自らの仕事のなかに、なにがしかの価値を感じ取れたらいいと思う。二十四時間のなかの、少なくない部分を割くわけだし。