台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

エレベーターのデザイン

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お互い様

 台北のMRT民権西路駅でエレベーターのところにあったデザイン。

 「『どうぞ』って言おう」

 「ありがとう」

 文字にすると、押しつけがましくなってしまうこともあるが、デザインによって親しみやすくなっているように感じる。「請」の文字にお年寄りや妊婦さんのマークを組み合わせてあるところも、やわらかさの原因になっているのかもしれない。

 従前からの淡水線に新蘆中和線が加わったことで駅構内の立体化が進むことになったこの駅で、エレベーター使用のプライオリティーを考えなければならなくなるのは自然の流れ。その流れをうまく誘導したいというメッセージのようにもみえる。

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