台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

デイゴの花が咲かないと・・・(位置情報あり)

台風は多いか少ないか

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 ここ数年、日中、外を出あることが減ったこともあって、デイゴを見る機会は減ってきているが、ことしはデイゴの花が少ないそうだ。デイゴが毒々しいほど色鮮やかに咲く年は台風が多いと言われ、その逆だと台風が少ないと言われる。科学的な根拠は知らないが、島の人がそう言うのだから、きっとそうに違いない。

 2005年に国内で初めて石垣島デイゴヒメコバチの被害が確認されて以来、八重山デイゴは表情が変わってしまったと感じる。デイゴヒメコバチの瘤のために、たとえ病から立ち直ったとしてもデイゴそのものが花芽も含めていびつに膨らんでしまっているように思えてならない。

スマートなのは久々

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 だから、花芽がすっきりと吹き出し、幹も枝もスマートなデイゴに遭遇したのは久しぶりだった。大人になる前の若い木だから全体的に細っこいのかもしれないが、その点を割り引いても、デイゴヒメコバチにやられたものとは比べ物にならなかった。