台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

八重山の台湾人が自らについて語るということ

漂流の歴史

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米寿の祝いで、曾孫から花を受け取る玉木玉代さん

(2015年3月28日、石垣市八島町の「北京飯店」、松田良孝写す)

 

 八重山に暮らす台湾人の長老、玉木玉代さんの米寿のお祝いが2015年3月28日に石垣島で開かれた。玉木さん一家を追った台湾のドキュメンタリー映画「海的彼端」の公式FBに、そのときの様子と玉木さん一家のプロファイルがアップされている。

 この記事は「玉木さん一家や沖縄に住む台湾出身者がたどってきた漂流の歴史は、台湾と沖縄の間で揺れ続ける波のようだ。彼らはその姿でもって、自らが歩んできた足取りを語り続ける」と締めくくっている。八重山に住む台湾人たちは、世代を重ねていくなかで、自らをどのように語っていくのだろうか。