台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

オープンちゃんの銅像

「101」のおひざ元

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オープンちゃんとモモの銅像(2016年6月28日、台北市信義区のMRT市政府駅近く、松田良孝撮影)

 

 こういうものをつい熱心に撮影してしまうことがあります。面白いものを見付けたという意識が、時に過剰になってしまうのです。

 2005年7月11日生まれとかいう台湾7-11のキャラクター、オープン小将(オープンちゃん)銅像が101のおひざ元に据え付けられているのだから見逃すわけにはいきません。お隣りは、オープンちゃんに恋をしている小桃(モモ)。二人は身を寄せ合って、市政府駅付近の忙しい往来を見守っているというわけです。

 

キャラクターへの惹かれ具合

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基隆路から高層ビル「101」を望む。この写真の向こう側左下辺りにオープンちゃんとモモの銅像がある

(2016年6月28日、台北市信義区のMRT市政府駅近く、松田良孝撮影)

 

 主観的な感触からいって、台湾では日本よりもキャラクターが普及していると思います。大人が自分のものとしてキャラクターグッズを身に付けている割合も高いのではないでしょうか。私自身はキャラクター好きではないと思っています。台湾の人たちがキャラクターに惹かれているその惹かれ具合が気になるのです。こんなところに銅像を建ててしまうなんてと考えただけで、レンズを向けずにいられなくなるのです。