台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

いつまで「隠れ」てるの?

石垣・八重山・沖縄・日本

 

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台湾のドキュメンタリー映画「海の彼方」で取り上げられた玉木玉代さん(左)

=2016年7月24日、石垣市大川の砂川商店で松田良孝撮影

 

headlines.yahoo.co.jp

  「沖縄の台湾移民」という見出しではなく、「石垣の台湾移民」や「八重山の台湾移民」という見出しで報じられるようになる時は来るのか来ないのか。「日台の歴史」という表現にも違和感を覚えないといったら嘘になりますが、記事に見出しを付ける側に立って考えると、この表現以外にはないのだと気付きます。この映画を撮った黄監督は八重山に住む台湾系の人たちがたどってきた道を「隠れた歴史」と表現しているのだけれども、そういう隠れた部分というものはストレートな見出しになりにくい。ぱっとみて頭に入ってくることが見出しの役割だから。八重山に住む台湾系の人たちのことはこの先、「隠れた歴史」からよく知られた歴史になることはあるのでしょうか。