台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

台湾で海岸清掃

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ごみの重さを測る

写真はいずれも、2016年10月15日に台湾基隆市の潮境公園とその周辺で松田良孝撮影

 

www.okinawatimes.co.jp

 

石垣の海Loveと連動

 

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名前をサインする参加者。このあと、石垣島に送られた

 

 石垣市野底で海岸清掃のイベント「海・LoveLoveフェスタ」(同実行委主催)が2016年10月30日に開かれましたが、この活動と連動して台湾の基隆でも清掃活動のイベントが開かれました。基隆にある国立海洋科技博物館(呉俊仁館長)が主催したもので、今年で2年目。インターネットなどで申し込んだ約350人が参加したのですが、家族連れや小さな子どもを連れた母親、子どもたちのグループなど実にさまざまな人たちが集まりました。

 

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清掃終了後には音楽のステージ。イベントは楽しむことを主眼に開かれた

 

「環保」で食器は持参

 

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拾い集めたごみを分別する参加者

 

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ごみの分別と分析方法を示したシート

 

 雨が続いていた時期ということもあり、主会場の広場は足元が悪かったのですが、環境に関する活動をしているグループのブースや、地元の女性たちが米を蒸した料理やビーフンなどを用意したテントは賑やか。「環保」(=環境保護)が活動の主眼なので、食器はすべて参加者が持参することになっていますが、米を葉っぱで包んで蒸したものはその葉っぱをむけば食器を使わずに食べることができるので、不携帯の私も味見させてもらいました。

 

 

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潮境公園の周辺でごみを拾う人たち。強い風波のため、海岸での清掃は取りやめとなった

 

身近な海をきれいに

 

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ぎざぎざした特徴的な海蝕地形が広がる

 

 清掃活動を行ったエリア一帯は、ぎざぎざになった海岸の地形が特徴的です。私はこの場所を3度訪れていますが、釣竿を持った人が常にだれかしら立っていて、人々の生活と近い場所なのだということがよく分かります。

 潮境公園では、今回私が取材した海岸清掃のほかにも、ビーチクリーンの活動が行われています。身近な場所をきれいにという考え方が浸透しているのかもしれません。

 フェイスブックには次のような投稿が出ています。