台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

台湾沖縄県人会長に黒島さん

石垣島出身の39

 

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在台湾沖縄県人会の新年会であいさつする新会長の黒島真洋さん(右)。左は前会長の諸喜田伸さん

=2017年1月7日午後、台北市中山区の料理店で松田良孝撮影

 

 在台湾沖縄県人会の新年会が2017年1月7日、台北市内の料理店で開かれ、第3代会長に会社経営、黒島真洋(くろしま・まさひろ)さん(39)石垣市新川出身=を選びました。黒島さんは「台湾にいる沖縄出身の先輩がやってきたことを振り返り、気持ちを新たにして今後の活動について考えていきたい」と述べるとともに、石垣島出身であることを念頭に「石垣島のためにやらなければならないこともあると思う」と話しています。

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「新しい時代に」 退任の諸喜田前会長

 15年間会長を務めた諸喜田伸(しょきた・しん)前会長(39)沖縄市=は「代替わりだ。在台湾沖縄県人会は新しい時代に入った」と期待。黒島さんは「諸喜田さんは今まで自分で予算を捻出し、自分の店を県人会の集まりに提供するなど、身を削ってやってきた。同じことが私にできるかということだと思う」と気持ちを新たにしています。

 黒島さんは新川小、平真小、大浜中、八重山高校から台湾台中の東海大学へ進学。いったん東京で就職しましたが、16年前に再び台湾に渡り、現在は台北市で会社経営。台北市民生東路3段84号には居酒屋「圓酒」を開いています。

  八重山台湾親善交流協会(石垣久雄会長)の台湾側窓口も務めています。

 

「島だからこそ、外へ」

 2015年9月に祖母の貞(てい)さん(享年97)の葬儀で里帰りした際、伯父の黒島健さん(69)から「どんなに外にいても、島のことを忘れるな。自分のルーツを忘れるな」と諭され、「台湾にいてできること。台湾の沖縄出身者のためにできることをやろうと考えた」といいます。

 八重山の若者たちには「島だからこそ、外に出ていける。チャンスはあるので頑張ってほしい。そして、成功したら故郷のことを思い出してほしい」とエールを送りました。

 新年会には約40人が出席し、オリオンビール泡盛を片手に親睦を深めました。台湾で三線ミュージシャンとして活躍する曽健裕(そ・けんゆう)さん(37)は演奏を披露して盛り上げました。

 同県人会は1991年に発足し、留学生の支援や在台県出身者の交流などを行っています。