台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

台湾と沖縄 比較研究の可能性で講演

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「台湾と比較した沖縄研究の展望」をテーマに講演する仲地清大阪大学大学院特任教授

=2017年1月24日午後、中央研究院で松田良孝撮影

 

 仲地清大阪大学大学院特任教授は2017年1月24日午後、中央研究院で「台湾と比較した沖縄研究の展望」をテーマに講演し、学術分野が果たす役割として「東シナ海を平和にする相互研究が必要」と提言しました。

www.okinawatimes.co.jp

 仲地特任教授は、世界のウチナーンチュ大会にみる「琉球人意識」と台湾人意識の比較や、沖縄の政治状況や独立をめぐる考え方、在沖米軍や先島の自衛隊配備などさまざまな切り口を提示しながら台湾と沖縄の比較研究の可能性に期待を示しました。話題は、講演の2日前に投開票された宮古島市長選の結果にまで及び、戦後から「今」までを俯瞰した講演となりました。