台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

沖縄のラーメン店「通堂」が台湾に進出

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 沖縄と台湾の関係をラーメンから読み解くという点がこの記事のポイントではありますが、取材をしていて面白かったのは台湾の人たちがラーメンをどんなふうに食べているのかという点。

headlines.yahoo.co.jp

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 記事になった部分を加修正して紹介しましょう。

 まず、日本のラーメンは台湾人にとってやはりしょっぱいんだそうです。これはすでによく知られている事実なので、一般的な傾向があらためて確認できたことになります。

スープは飲まない

 しょっぱさをめぐるエピソードとしては、たとえば、台湾に進出している日本の著名なラーメンブランドで食べたときにしょっぱかったという20代女性は、日本人の知人の助言でスープを飲まないようにしたところ、「ラーメンを塩辛いとは感じなくなった」とか。

 40代男性の意見は「(知人は)食べるたびにしょっぱいと言うのに、次もまた同じよう食べている」とコメント。ラーメン好きは結局ラーメンから離れられないという意味で、台湾にはラーメンの固定客がいるということを表すコメントだといえましょう。

とんこつの相対的優位

 また、「ラーメン=塩辛い」というイメージができているところへもってきて、「塩」や「醤油」といった文字を見たら、余計にしょっぱい感じがして、この点から「それもとんこつが好きな理由かもしれない」と、とんこつの相対的優位を指摘する30代女性もいました。

 日本で生活経験の経験がある20代女性は「ラーメンに限らずに日本料理はその具材の元の味をいかに生かすかというところが大事。それを熟知している旅行客は、現地で本場の味を楽しむ。だから、最近では日本と同じ本場の味を求めるニーズも増え、本場に近い濃い味を好む人も増えたのではないか」と指摘しました。また、別の20代女性は「日本のラーメンが好きな人は、実は、日本の文化が好きということもあるのではないか」と推察。そこからさらに一歩進んで、たとえしょっぱく感じても、それが日本の本場の味であれば、受け入れられるということである。

水入れて

「しょっぱかったら水を入れたらいいよ。うちの母はそうやって食べたことがある」という荒業を教えてくれた人もいました。

 

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