台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

2018年に台湾で撮影したMVは?

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2018年に台湾で撮影したMVは8作品。九份は撮影場所として好まれた場所のひとつ

2017年11月28日、松田良孝撮影


 日本のアーティストが台湾でミュージックビデオ(MV)を撮影した楽曲は、2018年には8点となり、前年の3点を大幅に上回りました。沖縄県立芸術大学の長嶺亮子さん民族音楽学がお調べになった結果、分かったことです。8つの楽曲は以下の通りです。

(日付はリリース日、題名をクリックすると動画に飛びます)

 4/28 あっこゴリラ「余裕」

 5/23 LUCKY TAPES「22」

 5/29 GANG PARADE「来了」

 9/ 5  Rude-α「Take me back」

 9/11 MONO NO AWARE 「轟々雷音」

 9/12 Tacica「煌々」

10/ 9 WORLD ORDER「MISSING BEAUTY」

11 / 9 THE YELLOW MONKEY 「天道虫」

 

 MVを見ていくと、九份や萬華、迪化街などが撮影場所として好まれていることが分かります。画面を細かく止めながら確かめていくと、さらにいろいろな発見があることでしょう。

 これら8点のほかにも、台湾で撮影したMVがさらに存在しているのかもしれません。

 

 ちなみに、これまでに把握できた限りでは、2013年以降の推移は次の通りです。

  2013年=1点

  2014年=0点

  2015年=1点

  2016年=0点

 この数字からも、「8」という数字がいかに突出しているかが分かります。

 

 個人的な感想を言うと、最も完成度が高いのは、2017年11月12日にリリースされたSAGEMON GIRLS「雨」ではないかと思います。九份の地形的な特徴をうまく使い、雨のおもしろさを存分に引き出しています。意外性にあふれる作品でした。