台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

まあまあな仕事

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入間川の鉄橋は東武線が圧倒的に忙しい。

JRは静かだ。

川越が東武鉄道圏だという事実にあらためて気づかされた

=2021年4月17日


 最近、いろいろと考えることが多くて、パンク気味だった。それで、思い立って、西川越に行った。雨が降るという予報で、折り畳み式の傘をカバンに入れていったのだが、果たして予報通りに降ったものの、小雨が煩わしかったのはせいぜい30分ぐらいのことで、湿度が高いなと感じることはあっても、路面はいい濡れ具合だった。

 

↑ほんとは5年ぶり。 

 

 

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降水確率は高めだった

=2021年4月17日

 

 だからといって、土手の草むらに勇敢に分け入り、靴もズボンのすそもびしょびしょになったって構わないと思いきることはできない。少しでも歩きやすい小径を選んで上がった。東屋にベンチがあるのを見つけたので、そこまでは丈の低い草を踏んでいった。

 

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 単線のレールなのに、随分と広く撮れてしまう

=2021年4月17日

 

 写真を撮るのに没頭する時間がなかったことには気付いていた。ニコンのサービスセンターで修理を断られた古い望遠ズームは、ピントを合わせるのにさえ苦労するベテランだが、きょうは調子もそんなに悪くなく、鉄橋を行き来する東武線を狙ってみた。光の回り具合もおかしくて、軸がズレているのは間違いないレンズだが、味があると言えば言えないこともない写真が撮れるので、そんなに嫌いではない。16ミリの魚眼は、草や木に向けてみた。いつまでたってもこのレンズは使いこなせず、試行錯誤が面倒でおもしろい。

 

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足元が濡れないように土手まで上がった

=2021年4月17日


 考えることが多くて、パンク気味だったというのは、要するに、小さな頭に詰め込みすぎていたということだ。空っぽにしてみたところで、今更バケツをひっくり返したような騒ぎになることもないが、換気は確かに怠っていた。ズレたレンズがときどきまずまずな仕事をするのを見習おうと思う。