最近、いろいろと考えることが多くて、パンク気味だった。それで、思い立って、西川越に行った。雨が降るという予報で、折り畳み式の傘をカバンに入れていったのだが、果たして予報通りに降ったものの、小雨が煩わしかったのはせいぜい30分ぐらいのことで、湿度が高いなと感じることはあっても、路面はいい濡れ具合だった。
降水確率は高めだった
=2021年4月17日
だからといって、土手の草むらに勇敢に分け入り、靴もズボンのすそもびしょびしょになったって構わないと思いきることはできない。少しでも歩きやすい小径を選んで上がった。東屋にベンチがあるのを見つけたので、そこまでは丈の低い草を踏んでいった。
=2021年4月17日
写真を撮るのに没頭する時間がなかったことには気付いていた。ニコンのサービスセンターで修理を断られた古い望遠ズームは、ピントを合わせるのにさえ苦労するベテランだが、きょうは調子もそんなに悪くなく、鉄橋を行き来する東武線を狙ってみた。光の回り具合もおかしくて、軸がズレているのは間違いないレンズだが、味があると言えば言えないこともない写真が撮れるので、そんなに嫌いではない。16ミリの魚眼は、草や木に向けてみた。いつまでたってもこのレンズは使いこなせず、試行錯誤が面倒でおもしろい。
足元が濡れないように土手まで上がった
=2021年4月17日
考えることが多くて、パンク気味だったというのは、要するに、小さな頭に詰め込みすぎていたということだ。空っぽにしてみたところで、今更バケツをひっくり返したような騒ぎになることもないが、換気は確かに怠っていた。ズレたレンズがときどきまずまずな仕事をするのを見習おうと思う。