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台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

台湾のコーヒーと沖縄のパン

台湾 沖縄 食べ物

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オキコが台湾“参入”

www.okinawatimes.co.jp

 沖縄県内のパン製造大手、オキコ西原町仲田龍男社長)が台湾ファミリーマート(葉榮廷董事長、全家便利商店)との共同出資で台湾に合弁会社を設立し、台湾ファミマにパンを供給することになった。「沖縄タイムス」が2015年12月4日付で報じたもので、オキコはすでに台湾ファミマから職員を受け入れており、自社が持つレシピを基に、パンを台湾の味覚にアレンジしていくという。

 沖縄と台湾の間で成立した新たなビジネスマッチングだ。「沖縄タイムス」も「オキコの海外企業への技術協力は初めて」と好意的に報じている。

「セット販売の王様」

tw.news.yahoo.com

 このニュースは台湾ではどう報じられているのだろうか。

「工商時報」電子版は11月26日付で「搶黒金併買商機、除升級咖啡外、全家再砸15億自建麵包廠」という見出しを付けた。意訳して日本の新聞風にアレンジしてみると「台湾ファミマが自社パン工場整備に15億元/コーヒーのセット販売ビジネス/豆のグレードアップに続き」といったところか。

 この記事で興味深いのは「台湾ファミマの分析によれば、コンビニでコーヒーを買う客はほかの商品を一緒に購入していく傾向があり、朝ごはん用のパンと午後のスイーツがとりわけ多い。コーヒーとほかの何かを購入する場合の客単価は100台湾元を超え、全顧客平均の客単価より3割高い」としている点だ。記事ではコーヒーのことを、ほかの商品の売り上げにもつながる「セット販売の王様」と呼んでさえいる。

コーヒー+パンで成長空間へ

 このため、台湾ファミマは店頭で販売するコーヒーを看板商品ととらえ、オキコとの提携に先だってUCCを導入。台湾ファミマの担当部長は「日本では1人平均、年間300杯のコーヒーを飲む。台湾ではわずか100杯余り。この差に大きな成長空間があり、投資する価値がある」と述べている。コーヒー市場への対応強化の延長線上にオキコとの提携があり、質の高いコーヒーで客を引き付けたあと、おいしいパンも買ってもらおうというわけである。

 台湾ファミマではパンの売り上げが年間23億元に達し、一日に22万個から25万個のパンを販売している。現在は華福食品と統一食品から供給を受けているが、来年1月にも新工場での自賄いを開始し、パン需要の伸びに対して万全の体制で臨むことになりそうだ。そのカギを握るのがオキコである。

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