2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧
漂流の歴史 米寿の祝いで、曾孫から花を受け取る玉木玉代さん (2015年3月28日、石垣市八島町の「北京飯店」、松田良孝写す) 八重山に暮らす台湾人の長老、玉木玉代さんの米寿のお祝いが2015年3月28日に石垣島で開かれた。玉木さん一家を追った台湾のドキュ…
設計は台湾総督府の森山松之助 新宿御苑の台湾閣(旧御涼亭、2016年5月22日) 新宿御苑(2016年5月22日) 新宿御苑に台湾閣という建物があると知り、里帰りのついでに足を運んだ。八重山・沖縄と台湾の関係を調べているうちに、こんなところまで来てしまった…
四ツ谷の露店 石垣島に住むフィリピンの人たちと付き合うようになってから、遠出をするときにはできるだけカトリック教会に足を運ぶようにしようと考えてきたが、今回の里帰りでようやく実行に移すことができた。 上智大学の聖イグナチオ教会。残念ながら内…
往来が樹を避けて通る 高校生のころ、不承不承ながらも耐えることができた満員電車に対応できなくなり、先日の里帰りでは降りるべき駅で降りられないという失態を演じてしまった。都内をすいすいと歩けるだけの慣れが失われているので、出かけるときには交通…
本当に動くらしい youtu.be 公園にジャングルジムや砂場があるのは当たり前のことだから、そんなものを見たっていちいちびっくりはしない。ないほうがよっぽど変である。何十年ぶりかで足を運んだ大宮公園の奥に飛行塔の姿を認めたとき、ちょうどそのジャン…
地方紙と地域社会 地方紙と地域社会の距離。 本作の問題提起はこの点から出発する。 主人公は、カトリック教会の暗部を暴く新聞社の特別報道チームである。卓越した「個」の能力とチームに示される明確な方向性でもって世に出た記事は、読者の好評を博すとい…
6月2日、ツアー開始 石垣島や竹富島と台湾の台北などを八重山台湾ツアーが2016年6月2日に石垣島からスタートするのを前に、ツアーでお世話になる島本哲男さんのマンゴー農園にお邪魔しました。1カ月前に訪れた時にはせいぜい親指の先ぐらいしかなかったマン…
幸せ・誇り・名誉 石垣英和さんについて語る妻の良さん(2016年5月17日、石垣市字石垣の自宅で) 2016年1月18日に亡くなった石垣英和さん(享年86)の妻、良さん(82)と話していると、「ミョウガ」という言葉がたびたび出てきます。どう訳したらいいのだろ…
小雨でも毛づくろい 九州沖縄は16日に梅雨入りし、わたくしの自宅周辺もぱらぱらと降っている。ことしはカラ梅雨ではないのかと期待したくなるが、サトウキビの収穫がなんとまだ終わっていないとなると、あまり期待してもいけないのかと思う。 いつもの場所…
クロマグロの寿司を食す 石垣島ではクロマグロ(本マグロ)のシーズンが本格化している。ゆうべ(2016年5月15日)、勤め先の仲間と食事をする機会があり、クロマグロの寿司を食べることができた。冷凍ではなく、地のクロマグロをそのまま食べることができる…
カギは農産物か 石垣港に到着した「ナッチャン・レラ」(2016年5月14日夕) 高速フェリー「ナッチャン・レナ」(1万0712トン、台湾名・麗娜輪)が2016年5月14日夕、台湾の花蓮港から石垣港に到着し、百人規模の訪問団が石垣入りした。ことしは10回程度のチャ…
「注音符号」 台湾で使われている発音記号「注音符号」を勉強するチャンスがあった。注音符号は中国語のひらがなのようなもので、漢字の読みを示した記号。台湾へ行くたびに「これが分かれば、もっと台湾が楽しくなるはず」と思っていながら、勉強をサボって…
漁船もクルーズ船も 新しいレンズが届いたその日、試し撮りはクルーズ船が入る日に港でと決めていた。離島との間を結ぶ高速船も、漁船も、とにかく船が盛んに行き来する光景はいいものだ。外回りの時間が減ったからということではなく、港に来てじっくりとフ…
慣れ 5月7日に沖縄本島の公共プールで泳いだ時は気温28度。南風が吹いている日で、天気も良かった。水に入るには最適の陽気で、泳いだ後にビールを飲むなんていう余計なことまでした。 5月11日はいつものように石垣島のプールで泳いだのだけれども、気温は25…
イセエビ+ウニ 泊いゆまちは久しく足を運んでいなかったが、1年以上のブランクを経て訪れてみると、外国人比率は依然として高い印象だった。 坂下水産というところでは「イセエビウニソース焼き」なるものが売られており、半身で2000円、一尾で3800円という…
おばあが隣に腰掛けた とんかつ弁当650円也を食べ終わり、書き物でもしようとノートパソコンを開いていたら、店におばあさんがやってきて隣の席に腰かけた。 「おにいちゃん、ぜんざいもらえる?冷たいの」 自転車が通り過ぎていく わたしのなかには冷たいぜ…
絵みたいなネコ プールから戻る途中でいつも前を通っている建物のところで、信号が赤になった。自転車を止めて青信号を待っている間もだるくて、顔の左側に異状を感じて振り向いた。ネコが2匹、ぼやけたような姿をしてなにものかを引っ掻くようなしぐさをし…
突然閉まったマチャグヮー 心残りなのは、しばしば使っていたマチャグヮー(商店)が突然店を閉じ、それっきりになってしまっていることだ。コンビニ全盛の世の中にあって、いずれ消えてしまうだろうという諦めは正直なところはっきりとあったが、職場の近く…
盛り付けもグッジョブ 2016年産のパイナップルは小玉傾向で、生産量も例年を下回るとの見通しが報じられているが、そんななか、ヤマバレー(石垣島の吉原~米原間にある地域)の食堂で、石垣島産のパインを使ったという酢豚を賞味。酢が若干強めのきらいはあ…
海の青さもいいけれど 湿っぽくて熱い風がいかにも黄金週間らしく、潮を含んだ青空の下で草花があっちでもこっちでも揺れていました。海の青さもいいけれど、草花のほうに目が向くことが多くなったような気がする。石垣島に住んでいるからといって御神崎を訪…
升酒 舞鶴から来た人がやっている店が石垣島の美崎町にあって、知人の誘いで足を運んだ。知人は、店の人たちのことを「京都の人です」と私に紹介したものだから、舞鶴が京都府の日本海側に位置するということを意識させられた。日本酒を内地から取り寄せてい…
相前後して与那国へ taiwanokinawa.hatenablog.com 「キング賞」をめぐって取り違えのあった迫田貞熊(さこた・さだくま)と発田貞彦(ほった・さだひこ)。 二人の履歴を確認しておこう。 <迫田貞熊> 出身地:鹿児島県トカラ列島の平島 生没年:1892―1945…
キング賞の迫田貞熊 講談社が発行していた大衆娯楽雑誌「キング」の編集部が贈る「キング賞」というものがあり、1931年には与那国島の迫田貞熊(さこた・さだくま)が受賞者の一人に選ばれている。与那国島で戦前の漁業のことを取材していると、「キング賞」…