台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

ランドマークというほどではないが

突然閉まったマチャグヮー

 心残りなのは、しばしば使っていたマチャグヮー(商店)が突然店を閉じ、それっきりになってしまっていることだ。コンビニ全盛の世の中にあって、いずれ消えてしまうだろうという諦めは正直なところはっきりとあったが、職場の近くということもあって、お手伝いのような気持ちで利用していた。10月に入ると、100枚とか200枚とかの年賀状を購入すると、ほかの人に行き渡る分がなくなるのが心配なのか、オバァが困った顔をするのが印象に残っている。

高い認知度

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 この手のマチャグヮーは、そこに住む人たちに広く認知されていて、「●●集落の◆◆さんを訪ねるには、▽▽商店の角を北のほうに行けばいい」といったように、その集落の目印になっていることが少なくない。ランドマークというと大げさだけれども、よその集落であっても目立つ場所にあるマチャグヮーの名前は分かる、ということは珍しくない。

も少しマシな用事で

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 川平の場合、私の心の中で目印の標識を打たれたマチャグヮーは、郵便局の向かいにある宮里商店である。きのう(2016年5月3日)の午後、底地ビーチを訪ねた帰り、あまりに暑いので冷たいものがほしくなり、立ち寄った。場所と名前は知っているけれども、店の中に入るのは初めてである。店主は奥で休んでいたらしく、呼び鈴を教えて出てきていただいたのだが、こちらが買ったのが一本40円のアイスキャンディーだったので、大変申し訳ないことをしてしまった。これも何かの縁だからと、店の中を撮らせてももらった。迷惑をかけに行ったみたいなものである。今後はもうちょっとマシな用事で店に入ろう。

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