台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『与那國台灣往来記』中文譯出版

体験と史資料で織り出す 台湾の聯經出版から拙著『与那国台湾往来記』(2014年/南山舎)の中国語版を出版していただきました。与那国島と台湾のかかわりという事象は、1997年に与那国町の町政施行50周年に合わせた取材に取り組んで以来のテーマですが、20年…

台湾疎開の本

沖縄からやってきた疎開者が暮らしていた建物 =2007年9月2日、台南市佳里区で松田良孝撮影 www.okinawatimes.co.jp 2010年に上梓した拙著「台湾疎開」のことを、版元の南山舎で拙著の担当してくださった大森一也さんが書いてくださっています。2016年3月11…

台湾で「サンシンの日」

三線で「安里屋ユンタ」などを披露する「沖縄楽坊」の人たち =2017年3月4日午後、台北市内(松田良孝撮影) 台北市内で三線を習っている台湾の人たち8人が2017年3月4日午後、台北市内で発表会を開き、「いやささ」などの掛け声で会場は沖縄らしいムードに…

台湾の竹で3万年前の航海再現

台湾から与那国へ 竹のいかだで3万年前の航海、再現なるか 握手する海部陽介代表(左2人目)と張善楠館長 =2017年3月2日午前、台北市内で松田良孝撮影 dot.asahi.com 人類が沖縄を経由して日本列島に到達した航海を再現・検証する国立科学博物館の「3万年…