台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

残っているのは衝動だけ(位置情報あり)

自転車で西川越駅まで遠乗り 西川越駅の手前にある踏切に入る川越線の電車(2016年5月23日、松田良孝撮影) 強く記憶に残っているのに、なぜそんなことをするようになったのか覚えていないことというものがある。 中学生のころ、埼玉県で暮らしていた私は、…

台湾発沖縄行きで「北海道」

中華航空のビール 2016年6月28日に台北・桃園空港から利用した那覇行きのCI122便で、空中小姐にお願いして持ってきていただいたビール。こういうビールは日本本土でも買えるのでしょうか。普段、沖縄のビールばかり飲んでいるので、日本本土のビール事情にと…

カトリック教会の結婚式

大谷石が醸し出す独特の雰囲気 ステンドグラス パイプオルガンの演奏を教会の聖堂で聞いたのは初めてのことで、思わず立ち止まってしまった。 宇都宮にあるカトリック松が峰教会を訪れた時のことである。すでに別の記事で書いたが、知らない土地に行ったら、…

山本芳美著「イレズミと日本人」(平凡社新書)を読む

どこでもご飯を食べる人たち 台湾を初めて訪れるという知人とともに台湾の高雄から新幹線を利用した時のこと。ちょうど昼飯時だったこともあり、列車の出発を待つ人たちが食事をする光景が駅構内のあちこちでみられたのだが、知人は「ほんとうに、どこでもご…

中山北路二段の街歩き(地図情報あり)

もともとは、平屋の建物が密集していたのでしょうが、高いビルにどんどん取って代わられ、隣に削られながらも辛うじて残っているところに古着屋。古いものに新たな命を吹き込む所業でもって、なんとか踏ん張ってみようということなのでしょうか。 台北市中山…

八重山の大自然で台北を覆いつくしてみる

面積は互角 人口はけた違い 収穫を控え、穂を垂れる西表島の米(2016年6月4日、松田良孝撮影) 台北が全部森に覆われていたとしたら…… そんな空想の世界をリアルに体験できるのが八重山諸島にある西表島だ。台北市と比較してみよう。 西表島の面積は289.30平…

亜熱帯の森に潜む台湾人の息遣い

西表島の大自然 樹木が絡みついているものの、崩れずに残っているトロッコレールの支柱 (2016年6月3日、西表島の宇多良炭坑跡、松田良孝撮影) 西表島といえば、マングローブ林やイリオモテヤマネコ、カンムリワシなどに代表される亜熱帯の大自然が観光客を…

八重山旅行団の地図

八重山の台湾人をテーマにしたドキュメンタリーフィルム「海的彼端」のプロモーション活動として、台湾のブロガーや編集者を八重山に招くモニターツアーの計画が進行中。 グーグルマップに訪問先を落としながら、ツアーコースを検討しているところ。 drive.g…

オープンちゃんの銅像

「101」のおひざ元 オープンちゃんとモモの銅像(2016年6月28日、台北市信義区のMRT市政府駅近く、松田良孝撮影) こういうものをつい熱心に撮影してしまうことがあります。面白いものを見付けたという意識が、時に過剰になってしまうのです。 2005年7月1…

粽と台風

破れたり裂けたりする前に収穫 粽を包むのに使うマチクの葉を手にする浅野文雄さん (2016年7月4日、石垣市嵩田の自宅で、松田良孝撮影) 「台風が来てるから、早めに取っておいたんだよ」と、石垣島に住む台湾系二世の浅野文雄さん(66)が戸棚から取り出し…