台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

春節の台北はほんとうに食うに困るのか?

外では賭け事も 春節を迎えた朝、龍山寺でろうそくに人を灯す人たち =写真はいずれも2017年1月28日午前に松田良孝撮影。 春節(旧正月)を迎えた2017年1月28日の朝、台湾の表情を見てみたくて、龍山寺に向かいました。レンタルバイクのYouBikeでMRT龍山寺に…

春節直前の台北・廸化街

台湾で春節を迎えるのは2017年1月が初めてのことなので、廸化街に何度か足を運び、人並みの表情を見てきました。写真で簡単に紹介します。 いずれも台北・廸化街で松田良孝撮影 ※春節とは直接は関係しないカットも混じっています。 春節を迎える準備=1月11…

台湾と沖縄 比較研究の可能性で講演

「台湾と比較した沖縄研究の展望」をテーマに講演する仲地清大阪大学大学院特任教授 =2017年1月24日午後、中央研究院で松田良孝撮影 仲地清大阪大学大学院特任教授は2017年1月24日午後、中央研究院で「台湾と比較した沖縄研究の展望」をテーマに講演し、学…

「日本時代の建物を修復したい」 沖縄漁民が暮らした港町の取り組み

「新港教会会館(菅宮勝太郎宅)」(後方)の修復に取り組む劉炳熹牧師(右から2人目)。 右端は陳韋辰さん、左から2人目は森富美子さん =2017年1月1日午前、台湾台東県成功鎮で松田良孝撮影 土地の歴史刻む二階屋 台東県成功鎮(新港)で日本時代に建てら…

台湾沖縄県人会長に黒島さん

石垣島出身の39歳 在台湾沖縄県人会の新年会であいさつする新会長の黒島真洋さん(右)。左は前会長の諸喜田伸さん =2017年1月7日午後、台北市中山区の料理店で松田良孝撮影 在台湾沖縄県人会の新年会が2017年1月7日、台北市内の料理店で開かれ、第3代会長…

移民社会としての八重山

八重山毎日新聞に勤務していたころ、取材でお世話になったお二人の方が2016年12月、相次いで亡くなった。いずれも西表島の方で、お一人は、大原にお住まいだった忘勿石之碑保存会長の平田一雄さん。1933年10月18日生まれ。12月3日没。享年83歳。もうお一方は…

ポテンシャル高い「平溪」

「101」から「平溪」へ 「天灯」や平溪線、さらにはネコでも知られる平溪のことだから、台湾の人気スポット十傑に入ったと聞いて納得したり、これまで十傑に入っていなかったのかと意外に思ったりもした。 www.y-mainichi.co.jp ただ、「台北101」が十…

港町の記録者たち 基隆・八斗子

中秋節の練り歩き 港にかかる橋を越えていく練り歩きの列 =2016年9月16日、基隆市八斗子で松田良孝撮影 2016年9月16日は中秋節(旧暦8月15日)の翌日に当たり、基隆市東部にある八斗子という漁村では、土地公(台湾で広く信仰を集める土地神)を祀る福霊宮…