台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

鉄道

台湾のシュガートレイン(2020)

台湾で唯一のシュガートレインを撮りました。動画アップです。決して速く走るわけではないのですが、重たい荷物を着実に送り届けるまじめなところが尊敬したくなります。 台湾雲林県で今も現役のシュガートレインを訪ねるのは今年で4季連続です。今季は、近…

首里城から太平山へ

人気の山 太平山の展望台=2019年12月3日、台湾宜蘭県大同郷で松田良孝撮影 2019年12月初旬の朝、宜蘭のバスターミナルに行った。太平山行きのバスに乗ろうとすると、満席で座席がもうないとのことだった。なんでそんなに混んでるのか?わざわざ平日を選んで…

蘇澳から出発! 蒸気機関車のイベント列車

宜蘭線の部分開業から100年を記念して、蒸気機関車が引っ張るイベント列車が運行した 冬山駅 (写真はいずれも2019年6月4日午後、松田良孝撮影) 台湾の北東海岸を走る宜蘭線を蒸気機関車が引っ張るイベント列車が走るというので乗りにいってみました。ただ…

台湾の農村を走るシュガートレイン

ことしも台湾の雲林県でシュガートレインが走っています。虎尾の街をとことこと走る姿に、サトウキビを積み込む様子や沿線の表情を加えて、4分ほどの動画にまとめました。 製糖業の盛衰は人びとの暮らしと密接に関連しています。この点は、沖縄も台湾も同じ…

【動画あり】電気機関車がひっぱる客車に乗る。復興号で亀山へ

花蓮・台東方面へ向かう列車はいつも混んでいるイメージがあります。 ようやく復興号に座席を予約することができました。 電気機関車がひっぱる客車に乗る。 シートは、かつての台湾映画で時々登場するレトロなものでした。 亀山までの様子を1分間の動画に…

歯車がかみ合うまで

歸來という駅に連れてこられた 慈天宮という媽祖廟の夕景 =写真はいずれも2017年4月17日夕、屏東市で松田良孝撮影 「台湾らしい農村のなかにある駅なんですよ」と勧められ、車で駅まで送ってもらったところが屏東市内にある歸來(帰来)駅。その日のうちに…

台湾唯一のシュガートレイン 雲林県虎尾

サトウキビを積んだ貨車を引いて走る台湾のシュガートレイン =2016年12月17日午後、雲林県褒忠郷で松田良孝撮影 「列車が来たね」 叫ぶようでも吠えるようでもない中途半端な警笛が遠くで「プー」といっている。東西に真っ直ぐ伸びた鉄路の向こうに目を凝ら…

ポテンシャル高い「平溪」

「101」から「平溪」へ 「天灯」や平溪線、さらにはネコでも知られる平溪のことだから、台湾の人気スポット十傑に入ったと聞いて納得したり、これまで十傑に入っていなかったのかと意外に思ったりもした。 www.y-mainichi.co.jp ただ、「台北101」が十…

次々に登場するタンキー 台湾の旧盆をみる

「ご飯を食べなさい」の気持ち タンキーの言葉を授かりにやってきた人が祖先に捧げる紙銭を持ってやってくる。 タンキーの旗に「玄天上帝」とあるのは神の名前で、タンキーはその神意を伝える=28日 「タンキー」と呼ばれるシャーマンを何人も、身近なところ…

残っているのは衝動だけ(位置情報あり)

自転車で西川越駅まで遠乗り 西川越駅の手前にある踏切に入る川越線の電車(2016年5月23日、松田良孝撮影) 強く記憶に残っているのに、なぜそんなことをするようになったのか覚えていないことというものがある。 中学生のころ、埼玉県で暮らしていた私は、…

山本芳美著「イレズミと日本人」(平凡社新書)を読む

どこでもご飯を食べる人たち 台湾を初めて訪れるという知人とともに台湾の高雄から新幹線を利用した時のこと。ちょうど昼飯時だったこともあり、列車の出発を待つ人たちが食事をする光景が駅構内のあちこちでみられたのだが、知人は「ほんとうに、どこでもご…

硬券の駅

台北まで104元 5年以上前のことなので、今はどうなっているか分からないが、筆者が宜蘭県頭城鎮の大溪駅で切符を買ったときは硬券だった(2009年9月7日)。台北まで104元。 アナログは好ましい。 2015年10月に雲林県を訪れ、斗南駅で荷物を預けた…

西武鉄道と台湾鉄路管理局

製糖鉄道と軽便? 日本と台湾の間で鉄道会社が協定を結んでいる話は聞いていたが、実際に目撃したのは初めてのこと。西武池袋駅での一コマ。 台湾と沖縄でも何かできないかな。 製糖鉄道と軽便とか。

八堵 地味で大事な存在

ネコ村へのアクセス ネコ村のある侯硐(猴硐、ほうとん)へ行く時、八堵(はっと)という駅から行ってみたことがある。日本の江ノ電との交流で話題になった平溪線の一日乗車券を、八堵では買うことができ、私はそれを買ってからまずネコ村に向かい、そこから…

都電の風景

大塚は好きな街のひとつです。都電の風景に、肩の張らない空気を感じることができるのがいい。 その日は明るい冬空の朝で、少し早めに宿を出て、いい具合に曲がりくねったレールを小さな電車が走っていくのを見ることにしました。 日曜日のことです。 どこへ…

ゆいレール

沖縄都市モノレールができて、便利になったと思う。しかし、定時性が生命線なので、どうしても沖縄らしさとはズレてしまう。沖縄の人は、集まりが時間通りに始まらないことを、時に誇らしげに語る。その誇らしさがあるうちは、定時性はありがたいものではあ…