イセエビ+ウニ
泊いゆまちは久しく足を運んでいなかったが、1年以上のブランクを経て訪れてみると、外国人比率は依然として高い印象だった。
坂下水産というところでは「イセエビウニソース焼き」なるものが売られており、半身で2000円、一尾で3800円というなかなかの値段。イセエビはイセエビだけでもおいしいが、そこへウニを使ったたれのようなものを塗って網焼きにしている。香港から来たとおぼしき(広東語らしき言葉をしゃべっていた)グループが買い求めていた。観光で来たからこそ買える値段。あるいは、香港ではイセエビ料理の値段はこれが相場ということなのだろうか。
「1人1点は注文して」
マグロ丼で知られる「まぐろや本舗」の人気も健在だった。食券販売機は壊れているもののの、その前に並んで店員に注文して代金を支払い、それから席に就くというスタイルなのだが、昼飯時には並ぶ人がいなくなることはない。常に誰かが注文の順番待ちをしている状態。
「一人至少一份丼」(お客様お1人につき、必ず1点はご注文ください、の意)という表示があるのは、丼モノ1つを数人で分けて食べたりといったことは店の回転が悪くなるのでやめてくださいという意味に他ならないが、常に座席に余裕がない人気店だからこその「お知らせ」だとみることもができる。店の様子を眺めてみると、韓国から来た4人組の客が丼を2つ食べていて、残りの2人は注文の品物を待っているのかと思いきや、店の人から日本語で「注文は?」と声を掛けられ、首を振り振り店から出ていくという場面があった(4人組のうちの1人は簡単な日本語ができる)。
沖縄の外国人観光は好調続きそう
沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課のまとめによると、2015年度に沖縄を訪れた観光客は過去最高の793万6300人を記録した。このうち、外国人観光客は対前年度比69.4%増の167万0300人で、こちらも過去最高となった。最多は台湾の505万人で、次いで、中国の354万人、韓国の332万人、香港の201万人と続く。
2016年度の見通しについては、航空路線の拡充やクルーズ船の寄港回数の大幅増により、順調に推移するものとみられている。泊いゆまちの混雑もしばらくは続くことになりそうだ。