台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

台湾ラミゴ、石垣上陸へ

ロッテと交流戦

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 2015年12月、桃園国際空港に到着後、台湾新幹線の桃園駅に向かって台南へ行こうとしていたところ、たまたま目について撮った写真が台湾のプロ野球チーム、ラミゴモンキーズの選手たちを大写しにしたものであった。

 2016年2月13、14日に石垣島千葉ロッテ交流戦を行うチームがこのラミゴだと分かったときも、自分でカメラを構えて撮ってきた写真へとすぐに結びつかなかったのは、台湾のプロ野球に疎く、桃園を本拠地とするプロ野球チームがあるなどということに思い至るはずもないという勉強不足な事情がある。

「桃園最強」

 実際、私がこの写真を撮ったのは、「桃園最強」という強い漢字を囲んで、いかにもカッコいい選手たちが並んでいるその手前で、いかにも普段着な人たちがベンチで何かを食べているのがアンバランスで、その不釣り合いなところが面白くてのことなのである。

 撮ったものが何なのかを考えることなく、ひとつの風景として切り取ることに専念するというのはよくあることである。

 ただ、調べてみると、このチームは強い。「桃園最強」というのは伊達ではないのである。4チームが所属する台湾のプロ野球リーグ「中華職業棒球大聯盟」(CPBL)では、2015年シーズンに68勝52敗の戦績で優勝している。

 だからってロッテが負けるとは思えないのだが、撮るときは被写体をしっかり見るようにはしようと思う。

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