「注音符号」
台湾で使われている発音記号「注音符号」を勉強するチャンスがあった。注音符号は中国語のひらがなのようなもので、漢字の読みを示した記号。台湾へ行くたびに「これが分かれば、もっと台湾が楽しくなるはず」と思っていながら、勉強をサボっていた。それが、最近になって高校生が学習していると聞きつけてお邪魔させてもらった。
「八」をまるで囲った行燈にひらがなのような文字が見える。これが注音符号。左から「まるはち」と表記している。(2002年10月17日、花蓮市で撮影)
漢字にふりながを振る要領で、注音符号を使ったケース(2005年2月26日、嘉義市で撮影)
台湾で使われているパソコンのキーボード。「せ」「ヌ」「く」のようにみえるのが注音符号。(2005年2月27日、嘉義市で撮影)
組み立て、ばらばらに
うろ覚えのピンイン(アルファベットを使った発音記号)が頭の中で邪魔をして、注音符号と真正面から向き合えないのは中途半端な中国語学習者の悲哀だが、発音を組み立てていくことでおなじみの漢字ができあがったり、逆に発音を知っているはずの漢字の音をばらばらにしていくみたいなところが面白くて、このところいろいろあって片頭痛気味の脳に新鮮な刺激が行き渡った。
「当番じゃん」
だけど、一番新鮮だったのは高校生と一緒に勉強するという経験かもしれない。
何かの拍子で「トウバンジャン」という単語が飛び出し、注音符号で表現してみることになった。ネット上で注音符号を表記する術を私は知らないので、その回答は割愛せざるを得ないが、「豆(dou4)板(ban3)醤(jiang4)」という発音をある高校生が「当番じゃん」と日本語っぽく言ってみたら、微妙にずれた中国の発音になっていたりして、何ごともすっと受け止めて遊んでしまう吸収力に脱帽。
注音符号が分かれば、台湾滞在がもっと豊かになるのではと思ってやる気になった勉強は幸先の良いスタートを切りました。
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