台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

八重山を識る

「ちゅらさん」第7週「迷子のマブイ(魂)」38回で気になるやり取りがあった。脚本家は、沖縄を特別な存在として描こうとしたのか、それとも、どこにでもある日本の「いなか」のひとつとして描こうとしたのか。 私は「ちゅらさん」の前と後を、実際に石垣島…

八重山の黒島さんが上京してきた

「ちゅらさん」の第8週「東京ゆんたく」45回は、八重山から上京してきた黒島さんがテーマだ。 ひょっとして?! 男が店に入るなり、「すいませんでした」 と土下座する。「どうしたんですか?」 目を丸くするエリイ。 店長「名前は?」 男「黒島です」(小さ…

台湾と日本語。近いようだが、ちゃんと距離がある。

台湾は昔日本だったから、ある世代以上の台湾の人は日本語がうまい。 かつて、私はこんなふうに考えていたのだけれども、今なら、これは正しくもあり、間違ってもいるということができる。日本時代の台湾で暮らしていた台湾人が、みなさんすべて日本語がお上…