台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

島と包帯 「ちゅらさん」は沖縄の物語だが、そうともいえない

2010年6月22日、小浜島 「ちゅらさん」第4週(20)のことで、沖縄本島から小浜へ行くために船を使うという ことについて書いたが、ちょっと蒸し返してみたい。おばあが小浜へ行くために姿を消してしまい、古波蔵家の面々が慌てる場面のことだ。 taiwanyaeyam…

150年でようやくスタート地点に(台湾・牡丹社事件)

ことしの牡丹社事件150周年について記事を書くに当たり、屏東県政府が2021年に製作したドキュメンタリーフィルム「セバルタン」の全編を、監督を務めた胡皓翔氏のご好意で視聴した。90分の作品のなかで印象に残っているのは、長年、パイワン族の立場から牡丹…