夏川りみのコンサートで切れのあるステージパフォーマンスを披露するKENYU=2017年7月2日夜、台北国際会議センター
夏川りみのコンサートが1、2日、台北国際会議センターで開かれた。夏川は台湾でも幅広い層から支持されており、高齢者と一緒に来場した家族連れなど2日間で4000人を超える観客が集まった。台湾でのコンサートは8回目。
2時間余りのステージで、ヒット曲「涙そうそう」は中盤で披露。台湾でもヒットしているだけに、「この歌に出合わなければ、今の私はない」という夏川のトークに続いて伴奏が始まると、大きな拍手。竹富島の民謡「安里屋ユンタ」では、「ヒヤササ」というはやしや手振りを夏川が観客にリクエストし、ホール全体で楽しんだ。「童神」や「島人ぬ宝」なども歌った。
中華圏を代表するアーティスト、フェイ・ウォンの「我願意」や、2015年にヒットした台湾映画「我的少女時代」の主題歌「小幸運」などは中国語で歌いあげ、のびやかな歌声で魅了した。中国語の歌「没那麽簡単」を歌った後には、題名の中国語が示す「そんなに簡単じゃない」という意味をそのままトークに持ち込み、「真的没那麽簡単(中国語で歌うのは本当にそんなに簡単じゃない)」と語ってMCでも中国語の熟達ぶりをアピールした。
台湾で三線の演奏や普及に取り組む曾健裕(けんゆう)はコンサートで夏川が使用した三線を提供し、ステージでもサポート。エイサーチーム「琉神」は勇壮な演武で沖縄らしいムードづくりに一役買った。
コンサート前には、沖縄のプロモーションフィルムが流れた。県台北事務所が行ったPR活動。