台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

ヤマネコを守って、そして・・・

 台湾にもヤマネコがいると聞き、台湾苗栗県銅鑼郷を訪ねました。「石虎」と呼ばれるベンガルヤマネコの一種です。日本統治期の資料にはタイワンヤマネコとの記述もあるこの猫は、かつては台湾に広く生息していたようですが、今では500頭ほどに減少しているといいます。

 台湾苗栗県銅鑼郷では、地域の人たちが資料館を作り、生息環境を保全する必要性をPRしているほか、大型バスで訪れた観光客からはガイド料を受け取り、地域の高齢者が昼食を共にする活動の費用に充てています。ヤマネコの保護とお年寄りへの支援がドッキングしたユニークな取り組みです。

 (写真はすべて2017年6月21日撮影)

 

www.okinawatimes.co.jp

 

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高齢者向けの活動に参加する88歳の李阿妹さんと、90歳の姉、謝李申妹さん(右)

 

 

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地区内にあった建物2棟を改装して開館した竹森石虎資料館

 

 

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壁には石虎のイラスト

 

 

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壺にも石虎

 

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竹森石虎資料館の向かい側には、有機農業を体験できる農場がある

 

 

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竹森石虎資料館で石虎について説明する苗栗県竹森社区発展協会の鍾兆良理事長