台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

「与那国台湾往来記」書評

  2019年11月、与那国島一周マラソンに参加しました。私はこの時、台湾から与那国島へその日のうちに移動したのですが、その経路は桃園空港から那覇空港、そこからさらに石垣島へ向かい、もう1本飛行機を乗り継いで与那国島に到達するというものです。台湾と与那国島は最も近いところで111キロと言われますが、実際には丸一に掛けてようやく到達することができる時間的な距離を抱えているのです。

f:id:taiwanokinawa:20200131100707j:plain

ラジオ放送を受信して有線で配信する「親子ラジオ」を行っていた宇宙放送社の看板。今は食堂「テンダ花」になっている=2019年11月8日、与那国島祖納で松田良孝撮影

 

 最短で111キロという地理的な距離そのままの感覚で、与那国と台湾の間を行き来した人たちが大勢いました。その足取りを証言と史資料で追いかけたのが拙著「与那国台湾往来記」。台湾のことならこの人と言うべき野嶋剛さんが書評を書いてくださいました。

  こちらからどうぞ。

www.nippon.com

 

  こちらは、中文版の翻訳本が出版された時のブログです。

taiwanokinawa.hatenablog.com