台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

水餃子を食わされる

おどおどと

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 台湾で飲食店にいくと、店員さんの押しに負けて、言いなりになってしまうというのが筆者の欠点である。おどおどせずに、知っている単語を並べてみれば、相手もちゃんと聞いてくれる。そうと分かっていても、ダメなのである。

いそいそと

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 MRT雙連駅近くにある雙連高記水餃店台北市民生西路17号)にたどり着いたのは夜9時近く。店員たちは店じまいの前に早く注文をさばいてしまおうと、矢継ぎ早に言葉を投げかけてくるものだから、筆者は水餃子10個を注文し、きゅうりの漬物の小皿を一つ取るので精いっぱい。そんな必要もないのに、早食い競争みたいにして平らげ、85元也を支払って退散。悪いことをしたわけでもないし、中国語は下手だけども一応、客である。逃げることもないじゃないか。だのに、椅子やテーブルが次々の片付けられていく圧迫感には勝てず、いそいそと店を後にしたのであった。