定番だけでなく
「沖縄」と言われて、ぱっと思い浮かぶ定番のモノがあると思うのですが、それとはちょっと違う「沖縄」を外へ出してみようという試みが目につくようになってきました。2016年11月に富錦街で取材した観光関連のイベントもそうでした。そして、今回は沖縄のクリエーターが生み出したブランドをパッケージにして台湾で売り出そうというチャレンジです。
リウボウが誠品とコラボ
台湾の大型総合小売りチェーン、誠品生活(台北市)が台北市内に展開する店舗で、沖縄のクリエーターによる雑貨や食器を集めた展示販売が2017年8月1日から行われている。リウボウインダストリー(那覇市、糸数剛一社長)が誠品生活とコラボして開催したもので、リウボウが選んだ13ブランドの商品合わせて160点を誠品側のアレンジでディスプレイしている。
展示販売しているのはファッションやデザインを意識した雑貨や食器、ガラス製品、バッグ、布製品など。台北駅の地下街にある店舗と、台北市政府に近い松山文創園区の店舗で行っており、いずれも人通りの多いエリア。
パッケージで届ける
5日に会場を視察した県台北事務所の吉永亮太所長は「ひとつのブランドでは、いいものでも客に素通りされてしまうが、沖縄のブランドをまとめることで、効率的に届けることができるのではないか」と期待した。
リウボウインダストリー店舗企画部の高岡義泰部長は「誠品は、デザインを中心にしたワンランク上の生活で支持を集めている。台湾は沖縄に一番近いアジアであり、台湾からすると沖縄は一番近い日本。互いにカルチャーを発信しあえれば」と話す。
2017年9月4日まで。週末には三線ライブやシーサーの色付け体験などを予定している。