台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

一味違うオキナワ

 

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台北地下街にある誠品の展示スペースで、沖縄ブランドのアイテムを見る人たち

=2017年8月3日

 

定番だけでなく

 

 「沖縄」と言われて、ぱっと思い浮かぶ定番のモノがあると思うのですが、それとはちょっと違う「沖縄」を外へ出してみようという試みが目につくようになってきました。2016年11月に富錦街で取材した観光関連のイベントもそうでした。そして、今回は沖縄のクリエーターが生み出したブランドをパッケージにして台湾で売り出そうというチャレンジです。

 

www.okinawatimes.co.jp

 

リウボウが誠品とコラボ

 台湾の大型総合小売りチェーン、誠品生活(台北市)が台北市内に展開する店舗で、沖縄のクリエーターによる雑貨や食器を集めた展示販売が2017年8月1日から行われている。リウボウインダストリー那覇市、糸数剛一社長)が誠品生活とコラボして開催したもので、リウボウが選んだ13ブランドの商品合わせて160点を誠品側のアレンジでディスプレイしている。

 展示販売しているのはファッションやデザインを意識した雑貨や食器、ガラス製品、バッグ、布製品など。台北駅の地下街にある店舗と、台北市政府に近い松山文創園区の店舗で行っており、いずれも人通りの多いエリア。

 

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沖縄のクリエーターによる商品160点を展示販売するコーナー

=2017年8月8日、台北市内の松山文創園区

 

taiwanokinawa.hatenablog.com

 

パッケージで届ける

 5日に会場を視察した県台北事務所の吉永亮太所長は「ひとつのブランドでは、いいものでも客に素通りされてしまうが、沖縄のブランドをまとめることで、効率的に届けることができるのではないか」と期待した。

 リウボウインダストリー店舗企画部の高岡義泰部長は「誠品は、デザインを中心にしたワンランク上の生活で支持を集めている。台湾は沖縄に一番近いアジアであり、台湾からすると沖縄は一番近い日本。互いにカルチャーを発信しあえれば」と話す。

 2017年9月4日まで。週末には三線ライブやシーサーの色付け体験などを予定している。