台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

八重山

ランドマークというほどではないが

突然閉まったマチャグヮー 心残りなのは、しばしば使っていたマチャグヮー(商店)が突然店を閉じ、それっきりになってしまっていることだ。コンビニ全盛の世の中にあって、いずれ消えてしまうだろうという諦めは正直なところはっきりとあったが、職場の近く…

御神崎の花たち

海の青さもいいけれど 湿っぽくて熱い風がいかにも黄金週間らしく、潮を含んだ青空の下で草花があっちでもこっちでも揺れていました。海の青さもいいけれど、草花のほうに目が向くことが多くなったような気がする。石垣島に住んでいるからといって御神崎を訪…

デイゴの花が咲かないと・・・(位置情報あり)

台風は多いか少ないか ここ数年、日中、外を出あることが減ったこともあって、デイゴを見る機会は減ってきているが、ことしはデイゴの花が少ないそうだ。デイゴが毒々しいほど色鮮やかに咲く年は台風が多いと言われ、その逆だと台風が少ないと言われる。科学…

安里の土帝君

同じ場所を二度三度と 旅は、同じ場所を二度三度と訪ねるのが醍醐味だと思っている。「なんども同じ場所に行って、飽きないのか?」と言われることもある。確かに。同じ土地を訪ね、同じような場所を歩いて帰ってきてしまうことがないではない。ただ、こうい…

台湾移民1世を偲ぶ

浅野静江さんが一周忌 旧1月16日の旧十六日祭(ジュウルクニチィ)のときにお邪魔した(押しかけた?)石垣島嵩田の浅野さん宅にまたおうかがいした。2015年4月10日に亡くなった台湾・員林ご出身の浅野静江さんの一周忌に、ご遺族がお集まりだとうかがっての…

次に生まれてくるときは・・・

マンゴーの枝釣り 葉は青々としているのに、つぼみが房状に連なったところは黄色から赤へと、まるで紅葉しているように色付いている。マンゴーの花が咲き、早いものでは小豆ほどの実がぷっくりとしはじめていた。 彰化県員林出身の台湾系2世、島本哲男さん…

ススキのほうき(続報)

縁があれば ススキを束ねたほうきが珍しくて、2月に取り上げたのだが、きょう(2016年4月9日)、別のお宅でほとんど同じ形をしたほうきにお目にかかった。 どちらも、石垣島嵩田地区にある台湾系の方のお宅で、といって、これが台湾由来のものだというつも…

台湾風(?)の家

玄関?たたずまい? この建物は、台湾の彰化県員林から来た人が建てたものです。台湾風のおうちというふうに説明を受けたことがありますが、階段とスロープを組み合わせたような玄関がそうなのか、それとも、たたずまいそのものが台湾風なのか。 古いことも…

石垣島に住む台湾系の人たちの清明

恒例行事 石垣島に住む台湾系の人たちがそろって墓参を行う清明節の恒例行事が2016年4月3日、石垣市字石垣にある台湾同郷之公墓で行われました。台湾系の人がすべて参加するというわけではありませんが、それでも100人を超える人たちが集まり、独特の細長い…

与那国と台湾 本当は108キロ?

≠111キロ 与那国島と台湾の宜蘭県蘇澳鎮の距離は111キロで、これが日本と台湾の最短距離だと思っていたのだが、与那国の西崎灯台と蘇澳の蘇澳燈塔(灯台)について、それぞれ日本の海上保安庁と台湾の交通部航港局が公開している位置情報を手掛かりに、日本…

ラジオと与那国台湾帰属論

仲嵩嘉尚 2016年3月30日に沖縄県立博物館・美術館で「人びとの記憶と記録に残るラジオ放送」というシンポジウムがあり、三島わかなという県立芸術大学の人が沖縄のラジオ放送について発表していた。冒頭のクイズで、沖縄で最初にラジオ受信機が設置された(…

大森一也さんが東京で写真展

カメラを構えた姿は・・・ 大森一也さんが東京で写真展を開くことになった。第36回沖縄タイムス出版文化賞を受賞した安本千夏さんのご著書「島の手仕事」(南山舎)で写真を担当した大森さんである。 taiwanokinawa.hatenablog.com 私にとっては、知人であり…

芝に花

乾いて、温かく 中学生のころ、生物部というところにいて、野草の花粉を顕微鏡で見たり、写真で撮ったりといったことをしていたものだから、体をちゃんと動かしておかないといけないと思い込んでしまうのは、そのころの反動なのかもしれない。いつも走りいっ…

復活祭で会った人

フィリピン人に感謝 「復活の主日」(復活祭、イースター)ということで、取材で世話になっているカトリック教会へ行ってきた。2016年3月27日のこと。教会へ足を運ぶことがあるものの、キリスト者ではない私に、知り合いのフィリピン人がお誘いのラインをく…

「激辛!!台湾汁なしラーメン」

飲むのに一苦労 ビールのメガジョッキというのをみんなで頼んでみた。1リットルで950円。「普通のジョッキより安い」というのは、この店によく来る者の談だが、どうなんだろうか。メガジョッキというものがどこにでもあるのかどうかがまず分からない。 ビー…

ツールは「かまぼこ」

新しい環境 石垣島の繁華街、美崎町が酔客で賑わいだすのと反比例するように、金城金物屋は閉店時刻を迎えるので、そこは、夜は夜らしく暗い場所であるはずだっただけに、その跡地にオープンした「石垣島ヴィレッジ」に煌々と明かりが灯っている光景には軽い…

ニッケと「再会」する

伊江島から西表島へ 大阪の鶴橋で撮ってきた写真を整理していて、「ニッケ」という看板がかかっているのに気付いた。角地にある毛糸屋さん。店構えが悪くないなと思ってシャッターを切ったのだが、通りすがりのことだったし、毛糸を使って何かをするという習…