台湾沖縄透かし彫り

沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがあり、かつて石垣島から移り住んでいった人たちと足跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。

 沖縄を歩いていると、台湾のことを感じることがあります。とりわけ、石垣島などの八重山地方では、そのまんまの台湾に出会ってしまうこともあります。では、台湾へ行ったらどうでしょう。やはり、沖縄を感じることがありますし、石垣島の痕跡を見付けることもあります。だけどそれは、薄皮を一枚剥いだようなところに隠れていることがほとんどなのです。深く掘りすぎると、原形をとどめなくなってしまうかもしれませんね。元の姿をとどめつつ、だけど、内側に潜むものもちゃんと見える。そんな透かし彫りの方法で、台湾と沖縄を見ていきましょう。   松田良孝のページ | Facebookページも宣伝

林百貨がリニューアル(1)

数え年

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↑2011年7月

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↑2007年9月

 台南にある林百貨がリニューアルしたと聞き、わくわくしながら行ってみた。なにせ、植民地台湾で台北の菊元と並び称されたデパートである。2011年7月に訪れたときは、建物の外側を覆うように足場が組まれていたので、何かあるなと思っていたのだが、ようやくの再開である。

 到着したのは夕暮れ時。ほどよくライトアップされていてなかなかの風景になっていた。台南市のど真ん中にあるのに、このビルはしばらく立ち入り禁止になっていて、殺風景な雰囲気を目いっぱい放っていただけに、なんとも気持ちが良い。林百貨の開業が1932年12月5日だということに合わせて、「84 HAPPY BIRTHDAY」という飾りが1階入り口のそばに掲げられ、数え歳で誕生日を祝っていた。

選挙に妨害

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 というわけで、はす向かいにある土地銀行のほうに渡って写真を撮ってみようとしたところで思わぬ“妨害”に遭った。

 台湾は今、選挙の季節ということで、候補者の名前をプリントしたベストのようなものを来た運動員が候補者のプラカードを掲げ、横断歩道の信号が青になるたびに私のファインダーの中を行ったり来たりするのである。これは困ったなと思わないでもなかったが、選挙戦で重要な場所、つまり、往来がにぎやかで、人目に付きやすい場所なのだということをあらためて確認できたという意味で、良しとすることにした。

 撮影のほうは、歩道用の信号が赤になるころを見計らって敢行。歩道が青のときであっても、運動員がほかの歩行者の陰に隠れる瞬間を狙って撮りきることができた。

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