媽祖ってなんだ
(2016年5月31日、石垣市新栄町の中華料理店「金華園」で、松田良孝撮影)
1993年2月に現在の勤め先で取材・執筆をするようになって1年余りたったころ、石垣島に媽祖廟(まそ・びょう)をつくりたいという人と会いました。石垣島に住む台湾出身者と口をきいたとはっきり覚えているのは、このときが最初です。
廟ってなんだろう?
媽祖?
媽祖が航海安全の神で、台湾で広く信仰されているということをのちに私が知ることになるのは、この取材がひとつのきっかけになっています。石垣島で暮らし始めたころ、八重山と台湾がこんなに近いのだということを意識すらしていなかった私は、少しずつ「八重山の台湾」に近づいていったわけですが、その厚かましさを厭うことなく、八重山で暮らす台湾系の人たちは私の取材に応じてくださいました。
もう抜けられない
(「八重山毎日新聞」2016年6月3日付3面)
2016年5月31日、琉球華僑総会八重山分会のみなさんから感謝状をいただきました。その様子を取材してくれた私の後輩も記事で触れていますが、八重山に住んでいる台湾系の人たちに出会ったことは、私の生き方を左右するほど影響が大きいものです。このところの私は、台湾にかかわる件にどっぷりと浸かってきた感がありますが、これはもう仕事だからとか、台湾が好きだからとかいう域を超えていて、ここまできたら抜けられないとでも言いたくなるような状況になっています。
近々、私はこれまでの生活の一つの区切りを付けるつもりでいますが、その次のステップでは今まで以上に深く台湾とかかわっていくつもりです。八重山に住む台湾系の人たちにもこれまで以上にお世話にあることは必定で、いずれはこちらから感謝状をお渡ししなければならない時が来るかもしれません。
- 作者: 国永美智子,松田ヒロ子,松田良孝,水田憲志,野入直美
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